大津・中2自殺:いじめ対応の専任者配置へ 県教委が補助検討−−教育長方針 /滋賀
毎日新聞 2012年08月11日 地方版
大津市立中学2年の男子生徒が自殺した問題を受け、河原恵(さとし)・県教育長は10日の定例記者会見で、学校にいじめ対応の専任者を新たに配置する方針を明らかにした。児童や生徒に目を配り、いじめの早期対応につなげるため。教員やスクールカウンセラーらの増員を想定している。
県教委によると、嘉田由紀子知事を本部長とする対策本部の初会合が今月末にも開かれる予定で、その中で協議する。対象校や配置の人数、職務内容などは未定。市町教委が採用し、県教委が人件費を補助することを検討している。今回の問題を受けたこれまでの緊急対策会議で、県内公立校で学期ごとに実施しているいじめに関するアンケート結果の分析や、校内巡回、家庭訪問などに専従する教員の全校配置が提案されていた。
一方、河原教育長は会見で、男子生徒をいじめたとされる同級生1人が女性教諭に重傷を負わせていた件について「被害届を出さないと判断した経緯を改めて市教委に確認している」と述べた。【加藤明子】