国際オリンピック委員会(IOC)の選手委員に立候補しながら、選挙活動規定に違反したとして候補者から取り消された陸上男子ハンマー投げの室伏広治(ミズノ)が11日、記者会見した。室伏は「今回の選挙は、本当に残念でした。事実関係は分かりませんが、応援して頂いた方に感謝したい。今後はIOCではなく、JOC(日本オリンピック委員会)に尽力して頑張りたいと思っている」と話した。
JOCの市原則之専務理事は12日、IOCに対し、候補取り下げの理由の説明を求める文書を11日に提出したことを明らかにした。
これを受け、IOCは12日の総会での選手委員4人の承認を延期した。
JOCによると、IOCから選挙活動に関する3点の問い合わせがあった。(1)選手村のダイニングホールで選挙活動をしたのではないか(2)iPadを用いて、候補者の写真を見せて選挙活動をしてはいないか(3)広告販促物のようなものをダイニングルームで配ってはいないか、だった。室伏は10日、選挙違反に当たる活動をした認識はないと説明したが、通らなかった。