我らが常見陽平さんが出るとツィッターで告知していたEテレ、ハートネットTVの「就職活動期の“うつ”(3)」(18日放送)を録画しておいて今日見た。さすがハートネットTV。今回も私の期待を裏切らず、中途半端な内容だった。
今回ハートネットTVがとりあげているのが「就職活動による大学生のうつ」について。厳しい雇用情勢が続く中、就職活動によって心の病気になり、自殺した学生が4年前の3.2倍になったと。同じ話題で7月初旬に2回やって、反響が大きかったので3回目の今夜は生放送でお届けします。とのこと。←ナマ放送の緊張からか常見さんがほとんどしゃべってなかった。
まずVTRで就活生のしょっぱい現状を説明し、就活をサポートする大人たちの試みという事で就活カフェなるものを紹介。(トイ・プードルを小脇に抱えたアノ人らがボランティア?で運営。)「何でも相談できるおじさん(お兄さん)」が、就活生に適切なアドバイスをすると言うのだが、どうみてもこの人、就職氷河期世代以降の人だけど大丈夫?さらにびっくりしたのが、VTRの後に小島慶子さんが「苦しい人はひとりで悩んでないで心療内科に行きましょう。」と精神科の受診をオススメ。行ってもお薬処方されるだけで何の解決にもならないから~。
後半は学生が“うつ”にならない為に企業が出来る予防策。でもここで何か言われたところで、会社は落とした人の事なんかまず考えないよ。どっちかっていうと、ネットに悪く書かれないように予防するだけだ。前もこの番組でうつ特集の時「企業は~」のくだりをぶつけてきて、自らがコキ使って壊れた社員を集めてカウンセリングし、もっかい使おうとしている会社の社長がドヤ顔で出てたけど、それってどうなんだろ。(詳しくは「ハートネットTVに出てた会社がおかしい」で)http://blog.livedoor.jp/entamago/archives/7153908.html
ぶっちゃけ学生が“うつ”にならない為に企業が出来る事って「採用」しか無いでしょ。
みなさん一生懸命だからあんまり言いたくないんだけど、どんなに周りが予防しても昔から精神を病んだり自殺する学生は一定数いる。さらに機械化やグローバル化が進んで不景気なんだから、「就活が狂うほど苦しい」のはしょうがない事だと私は思う。バブル期に就職できた人だってみんながバラ色の人生なわけじゃないし、その世代の不幸はいつだってある。それを乗り越えて人は成長するわけよ。100社落ちたら「100社落ちて詰んだ人生をどうやってとりもどしたか」によってその人の価値が決まるの。親からのプレッシャーも世代間のギャップと受け止めて、就職できない自分をうんと責めて悩んで解決策(零細に就職するとか)を考える、それでいいじゃないか。
ハートネットTVはやさしく慰めたり専門機関を紹介したりとかは得意なんだけど、
「何も悩まない人生なんてそれはそれでおかしいのです。キリッ!」とか「今慌てて死なないでも人はいつか死ぬのです!」とかハッキリした事なかなか言ってくれないよね。中途半端。
(参宮橋ポニー)