2012年8月8日、生活保護者のデモが東京・霞が関周辺で行われた。

「命をつなぐ生活保護は恥じゃない」というスローガンを掲げ、生活保護者の生活を守るという主張でデモが実施された。



生活保護受給者は発表の度に過去最高を記録し、210万人を突破した。不正受給のニュースも数多くなされている。

その陰で、生活保護を貰えず「餓死・孤立死」していく人たちの存在があるのは確かである。

現状の生活保護の運用が極めて不公平であることを者がっているのではないだろうか。

「生活保護者のデモ」と聞けば、ネットでは肯定的な意見が出てくると想定することは出来ない。

同デモを報じた毎日新聞の記事のツイート8月10日時点で699件、代表的な内容は以下のようなものとなっている。



「デモするくらいなら働け」という意見が多く、不正受給は行政側の問題とする意見が多い。

とにかく、一般人には共感は得られないデモであったようだ。

8月10日には生活保護者のデモを支援したNPO団体「ほっとプラス」の代表理事・藤田孝典氏のインタビューがYoutubeにアップされている。



もしこの医療費の自己負担が導入された場合どうなるのかという質問に対し、同氏は以下のように回答している。



「今後は？」という質問に対してはデモを拡大していくと回答している。



本当の困窮者は確かに存在し「餓死・孤立死」が増加しているのは現実だろう。

ただ、実際に「餓死・孤立死」しているのは生活保護を貰えることができなかった人たちである。デモが出来る人は「餓死・孤立死」もしない。

そして、若い人の有期支援に対し批判を行い、雇用の拡大を主張しているが、問題は生活保護を受けた方が仕事をするよりもお金がもらえるという制度上の欠陥だ。

8月9日、千葉県では最低賃金を現行の748円から756円にアップする答申が出された。

最低賃金と生活保護の逆転現象は大きな問題となっているが、これを解消したとしても、賃金に値する仕事ができない人間は就職できない。

労働力も商品だ。

対価に値しない商品を購入する物がいないように、対価に値しない労働力は雇用対象にならない。

障がい者、高齢者、若年層などの就業支援補助金などの政策は実施されているが、その支援を計算にいれても、対価に満たない労働力というのは存在するだろう。

最低賃金のアップは雇用を拡大しないのである。

生活保護が手厚いからこそ、不正が増えるのである。そして本当にもらえる人がもらえない。

少なくとも人間として生きるために必要な最低限を保証することで十分である。

・年金受給よりも生活保護の方が得。
・働くよりも生活保護の方が得。

この状況を改善するには、生活保護制度の有期制度は有効であるし、ある程度も厳しさも必要である。

本当に「餓死・孤立死」人を救うためには制度を厳しく運用すべきなのである。

【naka773】



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生活保護:「恥じゃない」利用者ら霞が関をデモ－ 毎日ｊｐ(毎日新聞)
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