李明博(イ・ミョンバク)大統領は10日、現職大統領としては初めて、独島(日本名・竹島)を訪問するため、現地に向け出発した。
韓国大統領府(青瓦台)によると、李大統領は同日、鬱陵島を訪れ、天候が許せば、独島も訪問すると説明した。
李大統領は独島訪問で政治的、外交的な発言は慎むとみられるが、日本による植民地支配からの解放記念日に当たる光復節(8月15日)を控えた時期の訪問だけに、日本側に独島の領有権を守るという強いメッセージを送る狙いがあるとみられる。
大統領府は、訪問目的を表向きは「環境保全のための地方視察」と説明している。大統領府の関係者は「李大統領は鬱陵島、独島の環境をしっかりと保全すべき、との点に言及するとみられる」と語った。
独島訪問には、文化体育観光部(省に相当)の崔光植(チェ・グァンシク)長官、環境部の劉栄淑(ユ・ヨンスク)長官らが同行する。
1948年の大韓民国政府樹立以降、現職大統領が独島を訪問するのは今回が初めてだ。これまで独島を訪れた政府首脳で最高位の人物は、2008年7月29日の韓昇洙(ハン・スンス)首相(当時)だった。