独島訪問:同行した小説家「自国の領土訪問に誇り」

共に独島に渡った2人の小説家

 李明博(イ・ミョンバク)大統領が10日、独島(日本名:竹島)を訪問した際、小説家の金周栄(キム・ジュヨン)氏(73)、李文烈(イ・ムンニョル)氏(64)も同行した。今回初めて独島を訪問した李文烈氏は、「ある行動と事件が歴史に刻まれる瞬間にいるようだ。自分の国の土地に国民が行くことは当然のことだが、なぜか歴史に刻まれる瞬間に同行することになり、妙な気持ちだ」と話した。

 李氏は一部から政治的なパフォーマンスだという批判が上がっているという指摘を聞いて、「ロシアも2010年にメドベージェフ大統領が日本と所有権を争っている北方4島を訪問したではないか。(時期が)今なのか、そうでないのかについて述べるのは難しいが、いつまでも知らんぷりするわけにもいかず、いつかは必ず実行しなければならなかった訪問だと考えている」と話した。

 李氏は以前から独島問題について、民族主義的立場を強く堅持してきた。2005年2月に島根県議会が「竹島の日」条例を公布した際、朝鮮日報に「島根県の田舎者たちを鎮める方法」という特別寄稿(2005年3月14日付)を書いた。

 一方、これまで独島を3回訪問した金周栄氏は、李明博大統領が主に環境についての話を多く語っていたと伝えた。李大統領は、文化部(省に相当)長官、環境部長官、そして小説家の李氏と自分(金氏)の4人と会話を交わしたが、「鬱陵島と独島の自然景観を壊してはいけない」と強調しつつ「緑色鬱陵島」という書を残したという。

 金氏は「『政治的ショー』という非難の声も出ているようだが、大統領は電撃的な訪問ではなく、昨年から計画していた行事であることを強調していた。局面転換のためだとか、そのような印象は受けなかった」と話した。また政治的な解釈よりも民族的な立場を強調し「自国の領土を国民の一人として訪問したという事実に誇りを感じた」と伝えた。

魚秀雄(オ・スウン)記者
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