2012年08月11日

小沢一郎新党とドリーム党の決定的な違い

6月3日の共同通信のインタビューでは小沢一郎はこのように発言している。
<引用開始>
 ―野田佳彦首相との再会談は平行線に終わった。なぜ消費税増税に反対なのか。

 「首相とは2009年衆院選で掲げた政治理念の理解が違っている。首相は無駄を省いて財源を捻出する努力もしていると言うが、民主党が総選挙で主張したのは国の仕組みの抜本改革であり、それが緒に就いているとは言えない」
 
 ―首相は増税に関する立場の違いは「時間軸の問題」としている。

 「時間軸だけではない。行政の仕組みを根本から変えれば、一時的な財源ではなく継続的な財源が出てくるし、地域経済の活性化もできる」
<引用終了>
http://www.ozawa-ichiro.jp/massmedia/contents/appear/2012/ar20120604182738.html

一昨年の代表選で小沢一郎は無駄をなくせば財源は出てくると論じた。

以前にこのような発言をしている。

2007/12/25発売 扶桑社『週刊SPA!』
<引用開始>
小沢 今、国と地方の行政経費はトータルで150兆円もかかっていて、そのうち補助金に関係するものが3、4割もある。地方分権で無駄を省けば、財源は容易に捻出できるんです。地方分権のもう一つのいい面は、霞ヶ関だと一般国民の監視が行き届かないけれど、地方だと市役所の話だから住民のチェック機能が働く。
<引用終了>
http://ozawa-ichiro.jp/massmedia/contents/appear/2008/ar20080111151849.html

小沢一郎の政治思想の中核をなすのは、この考え方であり、高く評価できる。

しかし、である。筆者が常に言っている「どのようにして」が無いのである。言いたいことは分かっている。それは、自民党が築き上げてきた「政」「官」「民」一体となった陳情政治を一変させたいということだ。

小沢一郎は、自らが幹事長になり、陳情対応を幹事長室に一本化したが、渡部恒三議員などが異を唱え、結局陳情の受け皿としての政策調査会が復活した。小沢一郎は最大の行政改革の手段が「先祖帰り」したことで、民主党は変わったと失望したのであろう。

それでも、筆者は、非は小沢一郎にあると考える。代表選で菅直人に敗れたからである。破れた理由は、小沢一郎の行政改革構想を説明できなかったからであると筆者は思う。150兆円の行政経費の3割は45兆円である。今後の消費増税分12.5兆円をはるかに上回る巨額である。

さて、表題の件である。このブログには示していないが、ドリーム党には「具体策」がある。筆者は東京ディズニーランド運営の予算を編成してきた経験がある。以前に記した公務員ゼロ(限りなくゼロに近づく、の意)政策の一環として、小沢一郎には書くことができない筋書きと、具体策を提言していきたい。

ドリーム党と選挙のイメージであるが、「政党」として孵化した後は、民主党の補完政党を目指す。女性中心の政党として、持てる国家運営ノウハウを惜しみなく提供し、正しく修正された民主主義国家、資本主義国家づくりに貢献したい。

政治理念もビジョンも目指す国家像も不明確な、橋下維新の会と論争しても決して負けない自信がある。

小沢一郎は今何を考えているのだろうか。不信任案は否決され、消費税増税案は可決した。解散を待つだけになった小沢一郎は、「どのようにして」行政改革の重要性を説き、国会で多数を得ようとしているのか。

筆者は、時期総選挙や、参議院選挙、都議会議員選挙では、民主党は負けないと考えている。ただし、条件がある。それは、政権を奪い取ったものの過去の自民党政権がつくり上げた運営組織の劣悪さを赤裸々に暴露することである。

もちろん、「頭でっかち」の民主党の至らなさは多いに反省し、成功と失敗を分かりやすくビジュアル化して説明し「もう少し時間をください」と訴えることである。「頭で考えたことを、身体(官僚や現行の行政システム)に伝えたが、身体が正しく動かなかった」と真摯に訴えることである。

日本国民は、今日の荒廃した格差社会をつくったのは民主党ではなく自民党であることを知っている。
ドリーム党は第三者的立場でそのことを訴えていきたい。
posted by M.NAKAMURA at 12:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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