鹿児島・出水市で自殺した中学生の祖父が教育委員会に署名提出
鹿児島・出水市で2011年9月、新幹線の線路に入って自殺した女子中学生の祖父が、教育委員会へ向けて、怒りの署名を提出した。
祖父は「いい結果、待っています。もう、いい加減にやんなきゃだめですよ」、「(開示を)どうして拒むんですか、教育長は。どうして逃げるんですか。何が怖いんですか、名誉ですか」と話した。
祖父が開示を求めているのは、いじめについてのアンケート。
市の教育委員会は事故後、中学校へアンケートなどを行った結果、いじめの記述や証言を確認した。
しかし、溝口省三教育長は「誰かから聞いたとか、あるいはそのへんで聞いている(伝聞情報)というようなことでしたので、いじめということには、私はやっぱり、なっていかないんじゃないかと」と話した。
教育委員会は「いたずらであって、いじめではない」と報告した。
また、2次被害が起きる可能性があるとして、アンケートの開示はしない方針。
ここ数年、減少傾向だったいじめが原因の事件は、2012年上半期で65件と、2011年の同じ時期に比べて18件も増加し、検挙人数も増えていて、その8割が中学生だという。
警察庁は「生命・身体が脅かされる場合については、特に積極的に捜査しなければならない」としている。