元祖双子アスリートの宋猛さん「すごい」湯元ツインズ銅を祝福

　“元祖最強双子”として、１９８４年ロサンゼルス五輪男子マラソンに同時出場した宗兄弟の弟・宗猛旭化成陸上部監督（５９）が１２日、レスリング男子フリー５５キロ級の銅メダリスト・湯元進一（２７）＝自衛隊＝を祝福した。

　湯元は、北京五輪６０キロ級銅メダリストの兄・健一と日本史上初の双子メダル。「陸上以外は基本的に興味ないんですけど、今回ばかりは別。注目してました。双子で切磋琢磨（せっさたくま）してメダルを取れたことはすごい」と声を弾ませた。

　「双子は、兄の方が勝負に懸ける思いは強いんです。自分は、小学校のときからいつも兄に負けていた。年齢は離れていないんですけど、兄と弟ってそういうものなんですよ」。実際、宗兄弟が同時に行ったレースでは、茂氏の１２勝１０敗。湯元兄弟も、兄・健一が先に北京五輪で銅を取った。「私は兄を倒せば世界一だと思って練習していました。身近な存在の兄を見ることで高みを目指そうと思えるんですよ」

　宗兄弟は、ロス五輪で兄が１７位、弟が４位だった。「あのとき、兄貴はレース前から熱中症だった」と猛氏。「レース途中で兄貴がダメだって直感で分かった。双子って、お互いの試合中でパッとその気持ちが分かるんですよ」と双子ならではの心理状態を振り返っていた。

（2012年8月12日06時02分  スポーツ報知）

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