「独島はわが領土」とのプラカードを掲げる韓国の朴鍾佑選手=カーディフのミレニアムスタジアム(撮影・山田俊介)【拡大】
英国・カーディフで10日に行われたロンドン五輪男子サッカー3位決定戦で、日本に2-0で勝利した韓国の選手が、試合後のピッチ上で、島根県の竹島(韓国名・独島)領有を主張するプラカードを掲示していたことが11日、分かった。
国際オリンピック委員会(IOC)は同日、この問題の調査を始めたと発表。表彰式に当該選手を出席させないよう韓国オリンピック委員会(KOC)に求めた。マーク・アダムス広報部長は、「現段階で言えるのは、五輪と政治を混同しないという原則だけ。政治的な立場を示すのは五輪の場ではない」と述べ、詳細を把握したいとの考えを示した。
この問題は、MF朴鍾佑(パク・ジョンウ)選手が「独島はわが領土」とハングルで書かれたプラカードを試合後に掲げたもの。日韓両国が領有権を主張する同島には、10日の試合直前に韓国の李明博大統領が上陸するなど、両国間が緊張していた。同選手は11日の表彰式に出席しなかった。
五輪の憲法ともいうべき五輪憲章には「五輪に関するあらゆる場所において、いかなる示威活動、政治的、宗教的、そして人種に関する宣伝活動は認められない」とされており、インターネット上では行為を問題視する声が上がっていた。