◇新日本プロレス G1クライマックス<第8戦>
▽18選手出場▽11日▽東京・後楽園ホール▽観衆2040人(超満員札止め)
史上3人目の現役IWGPヘビー級王者Vを目指す棚橋弘至(35)が永田裕志(44)に、コーナー最上段からのハイフライフロー(ダイビングボディープレス)2連発でフォール勝ち。5勝2敗、勝ち点10とし、Aブロックで単独トップに立った。12日、東京・両国国技館での最終戦の相手は、伏兵のカール・アンダーソン(米国)。引き分けでも決勝に進むことができる。
新旧エース対決となった永田戦は、互いに意地の張り合い。だが、棚橋には今の新日本を背負っているという自負がある。スリングブレイドでペースを握ると、一気にコーナーに駆け上がって勝負を決めた。
勝利後恒例のエアギターも披露し、「いよいよ最終戦。絶対優勝します!」と超満員のファンに約束。IWGP王者の優勝は2000年大会の佐々木健介以来なく、「王者は優勝できない」というジンクスもあるが、棚橋は「自分の手でG1の地図を塗り替える」と意気込んだ。
一方、Bブロックは勝ち点8に5人が並ぶ大混戦。全員が両国でリーグ戦を1試合ずつ残しているが、場合によっては決勝進出決定戦にもつれ込むこともありえる。決勝戦は全リーグ終了後、AB各ブロックの1位同士で行われる。(門馬忠雄)
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