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【サッカー】

ロングボール2発に沈んだ

2012年8月12日 紙面から

◇ロンドン五輪 男子3位決定戦 日本0−2韓国

 ロングボール2発に沈んだ。荒れたピッチ、しかも相手はフィジカル優位の韓国。分かってはいたのに…。

 「内容では負けていないが、ロングボールへの対応でセンターバックの僕にミスがあった」(吉田)

 前半38分だった。敵陣左サイドで大津がドリブルを仕掛けると、2人がかりで止められた。大きく蹴り返されたボール、何の意図もないクリアだった。だが、処理に入った吉田がバウンドを見誤り、ボールは頭上を越えてしまった。FW朴主永は見逃さず、ゴール前までドリブルで持ち込まれる。守備陣が帰陣できるよう鈴木が攻撃を遅らせ、山口が戻ってきたまでは良かった。

 ただ、朴の細かいステップと球運びに2人とも翻弄(ほんろう)され、右足でドカン。パワーとスピード、精度が違う。権田はニアサイドを射抜かれてしまった。「理屈じゃなく、止めないといけなかった。防がないといけなかった」。権田は敗戦の責任を背負い込んだ。

 韓国はロングボールの攻撃を徹底してきた。朴のパワフルで高い技量を生かし、2列目が巧妙に絡んできた。「だけど、それは想定内」(吉田)。分析通りで、関塚監督からの対応の指示が細かく出ていた。ただ、ミスが重なれば、防げる失点も防げなくなる。

 後半12分。今度はGKのロングフィードから具滋哲にあっけなく抜け出され、豪快にとどめを刺された。守備ラインがばたつき、あってはならないギャップが生まれていた。「失点したような形が一番怖いなとは考えていた」(関塚監督)という、悪夢のシナリオ通りの展開だった。

 「蹴るだけのサッカーに負けたのは悔しい」と永井はうめいたが、大会6戦目の力負けは「失速」ではなく、力不足だった。08年、10年のU−19アジア予選に続き、最後の最後でまたもや韓国の前にひざまずかされた。

 

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