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【大リーグ】イチロー 8年ぶり5打点 中堅守備は4年ぶり2012年8月12日 紙面から
◇ヤンキース10−4ブルージェイズ【トロント穐村賢】もう勝負弱いなんて言わせない!! ヤンキースのイチロー外野手(38)は10日(日本時間11日)、敵地でのブルージェイズ戦に8番で先発出場。2本の適時打を放つなど、5打数2安打で2004年以来8年ぶりにメジャー自己最多タイの1試合5打点をマークした。適時打は4試合連続。守備では4年ぶりに中堅に就き、右翼手スウィシャーとも息の合った連携を見せた。攻守で大きな役割を果たし、ワールドチャンピオンを目指すチームに欠かせない存在になりつつある。 イチローに勝負強さが戻ってきた。2点リードの8回2死二、三塁、今季途中までマリナーズで同僚だったデラバーから目の覚めるようなライナー性の2点適時打を中前に放った。 これだけでは終わらない。9回2死満塁で第5打席が回ると、今度は外角の直球を流し打って2打席連続の2点打。ハーフライナー気味となった打球は照明と重なり、左翼手が後逸する間に走者2人を迎え入れるダメ押しの二塁打となった。 この日は2回にも併殺崩れで1打点を挙げ、メジャー自己最多タイの5打点。メジャーでは2004年8月17日のロイヤルズ戦以来3度目だったが、8年ぶりの快挙に「(久しぶりで)寂しいですね」と苦笑いを浮かべ、「ここ(ヤンキース)にいたら打てばそうなるよね。(走者を置いた)機会が多いもんね」。大型打線の球団に移籍した相乗効果を口にした。 古巣マリナーズでは今季3番でスタートしたが、得点圏打率は1割台と低迷。95試合に出場して28打点しか挙げられず本拠地シアトルのメディアから強烈な批判を浴びた。移籍後も最初の16度の得点圏打席では無安打が続いたが、ここ4試合では7打数6安打、得点圏打率8割5分7厘、9打点と驚異的な数字をたたき出す。ベンチで見守るジラルディ監督も「イチローはヤ軍でプレーすることのプレッシャーに押しつぶされることはないと思う」と話し、さらなる活躍を期待した。 人工芝でのプレーが続くトロントでは1試合の休養が与えられる予定だ。大事な終盤に向けて休むのも仕事。郷に入っては郷に従え−で持ち前の勝負強さを研ぎ澄ませる。 ◆4年ぶり中堅守備イチローがこの日一番のプレーに挙げたのは4年ぶりに入った中堅守備。しかも味方選手との連携プレーだった。 7回、右中間への飛球に右翼手スウィシャーが先に落下点に入ったが、ともに追いかけていたイチローが直前で声を出して自らキャッチした。周囲から見れば何ともないこのプレーながら「ギリギリで声を出したんですけど、サッと引いてくれましたからね。なかなかできないですよ。単純に野球選手として、外野手としてうれしいし、すごいプレーですね」。“お見合い”や交錯を避けて瞬時に身を引いた同僚の好プレーを絶賛した。 「意識しなくちゃいけないことが減るということはストレスも減っていくということ」。今後も外野の3ポジションすべてに就く可能性はある。攻守において存在感を示し、期待はますます大きくなる。 (賢) PR情報
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