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地方
千葉市、がれき広域処理協力断念「時間がたちすぎ」地元理解得られず
2012.8.9 21:32
東日本大震災で発生したがれきの広域処理問題で、千葉市は9日、調整を行っていた岩手県陸前高田市の可燃がれきについて、環境省を通じて要請があったものの、受け入れ協力を見合わせたことを明らかにした。
広域処理をめぐっては、3月に熊谷俊人市長が受け入れを表明。その後、市と環境省との間で調整が続けられ、試験焼却が進んでいる先行自治体に続く第2陣となる「最優先自治体」に位置づけられていた。
市によると、7月下旬に環境省から陸前高田市の可燃がれき約3万トンについて受け入れの要請があった。市は処分場近くの地元住民や自治会が受け入れに向けた交渉を行ったが、住民側が難色を示したため、今月6日に環境省へ受け入れを見合わせる旨の回答をしたという。
熊谷市長は受け入れについて「地元の理解が大前提」とし、「受け入れに向けた検討を進めていきたいと思っていたが、当初の話から時間が経ちすぎ、積極的な受け入れが難しい状況になった」と説明。「現時点では受け入れに向けた準備を進めることはできない」とした。
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