山川豊　村田諒太の“コブシ”聴かせて！

ロンドン五輪ボクシング男子ミドル級で決勝に進んだ村田諒太にエールを送った山川豊 Photo By スポニチ

　ロンドン五輪ボクシング男子ミドル級で決勝進出を成し遂げた村田諒太選手（２６）を、プロボクサーのライセンスを持つ演歌歌手・山川豊（５３）が「いいコブシを持ってる」と絶賛した。村田は今年、山川がトレーナーを務めるジムを稽古で訪れたこともあり「メダルを見せてほしいね」と希望。ハンサムなルックスにも注目しており「演歌の“コブシ”も聴いてみたい」とラブコールを送った。

　ボクシング競技で４８年ぶりの決勝進出という快挙。山川は本紙の取材に「本当にうれしいね。いいコブシを持ってるよ。世界中に強敵がいるミドル級でよくやってくれた」と賛辞を送り「厳しい試合だったけど、最後までよく攻めた」とその姿勢を絶賛した。

　意外なつながりがある。山川が「特別トレーナー」として所属するワタナベボクシングジム（東京都品川区）へ今年、村田が出稽古へ来たという。山川の弟子であるキューバ人ボクサーのアドバイスも受けており、いわば“弟子の弟子”だ。

　対面したことはないが「スパーリングでウチのプロランカーを圧倒したと聞いた」。さらに、村田に左ボディーを伝授したＷＢＡ世界スーパーフェザー級王者・内山高志（３２）も「彼は五輪で勝てると思う」と絶賛していたそうで「期待通りだった」と実力がもたらした結果とした。

　プロ転向を視野に大手ジムが早くも獲得へ名乗りを上げる中「彼はプロ向き」と強調。「ポイント制のアマは相手を倒す必要がないけど、ＫＯしようとする姿勢がある」と太鼓判を押した。

　その一方で「昭和の雰囲気を持ったハンサムな男」とルックスを高く評価している。「演歌歌手にも向いている？」と聞くと「いいねえ。“メダリストの演歌歌手”って最高だね。ウチの事務所にぜひほしいよ。俺の弟子にしたいね」と“獲得”に興味を見せた。

　さらに「村田って名前もいいね。なんてったって村田英雄さんと同じ名字だから」と大先輩の名前まで飛び出した。「ボクシングは力みすぎないことが大事。演歌もコブシを回しすぎると良くない」と経験者らしく両者の特徴を解説し「演歌を歌えるかどうかはさすがに分からないけど、ぜひ一度“コブシ”を聴かせてほしいね」と熱望した。

　≪祝勝会も検討≫アマチュアボクシングの躍進を示した村田やバンタム級銅メダリストの清水聡選手に対し、帰国後に祝勝会を開くことも検討。「新曲の“ナイアガラ・フォールズ”を歌いたい」と、自らの“コブシ”でねぎらうことも考えている。一方、自身はＮＨＫ紅白歌合戦への出場を望んでいるが「今年？そんな甘いもんじゃない。４年後のリオ五輪（１６年）の年に出られるように頑張るよ」と笑った。