ロンドンオリンピック、馬術の馬場馬術個人、1次予選1日目が行われ、日本のオリンピック史上最年長、71歳の法華津寛選手が出場しました。
馬場馬術は、馬を操ってさまざまな演技を行い、技の美しさや正確性を競います。法華津選手は、1964年の東京大会を含め、3回目のオリンピック出場で、前回の北京大会と同じ愛馬のウイスパーを巧みに操りながら、人馬一体となった演技を披露し、会場からは大きな拍手が沸き起こっていました。法華津選手は得点率が68.739で、今回の1次予選1日目に参加した25人のうち17位につけました。馬場馬術個人の1次予選は、日本時間3日の2日目にも25人が出場し、合わせて50人で競われます。【各国の報道関係者がインタビューに】演技前、場内のアナウンスで、法華津選手が1964年の東京オリンピックに出場したことが紹介されると、一部の観客から驚きの声が上がりました。愛馬、ウィスパーの調子も、会場の雰囲気もよかったという、法華津選手とウィスパーは、息の合った繊細な動きを披露し、観客を魅了しました。円を描く場面など、3か所ほどミスがあったと言いながらも、法華津選手は満足した表情で演技を終え、ウィスパーの首もとをやさしくたたいて、愛馬をねぎらっていました。法華津選手には、演技後、各国の報道関係者がこぞってインタビューエリアに駆けつけ、このうちブラジルのテレビ局の記者は、「どんな秘密の特訓をしているのか聞いてみましたが、法華津選手は特別なことは何もしていないと答えていました。次のオリンピックで、ぜひ私たちの国に来てほしいです」と話していました。大きな注目を集めたことについて、法華津選手は「年をとっているからでしょ、そういう意味では、年をとっていてよかったです。ここに来てよかったと思います」と笑顔で話していました。