バレーボール
【バレー女子】日本、7大会ぶりの悲願メダルは「銅」 韓国に完勝
ロンドン五輪の第16日は、バレーボール女子の3位決定戦を行い、日本が3-0のストレートで韓国を下し、銅メダルを獲得した。日本女子バレーのメダルは1984年のロサンゼルス大会以来、7大会28年ぶり。
日本は、迫田さおり、木村沙織(ともに東レ)、新鍋理沙(久光製薬)を中心に攻め込み、3セット(25-22、26-24、25-21)を連取。韓国のエース、金軟景の攻撃で接戦に持ち込まれるが、最後は突き放して勝利をもぎ取った。
決勝は前回の北京五輪と同じブラジル-米国戦。試合は11日午後6時半(日本時間12日午前2時半)から行う。
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バレーボールが五輪で初めて行われた1964年の東京大会で、日本女子は大松博文監督の指導の下、金メダルを獲得した。変化球サーブや回転レシーブなどを駆使した「東洋の魔女」の黄金期が訪れ、68年メキシコ、72年ミュンヘンの両大会で銀メダル。76年モントリオール大会では2度目の金メダルに輝いた。だが、84年ロサンゼルス大会の銅メダル獲得後は順位を落とし続ける不振で、2000年シドニー五輪で初めて出場権を逃した。
04年アテネ五輪で2大会ぶりに出場し、5位に入った。柳本晶一氏が監督に就任。海外経験を積んだベテラン吉原知子を主将に据えたチームに栗原恵、大山加奈、木村沙織ら若い才能が加わった。08年北京五輪では竹下佳江や高橋みゆきを軸に奮闘したが、トップチームとの差は埋まらず、アテネと同じ準々決勝敗退となった。(共同)
■真鍋政義の話「3年半やってきたことをやろうと(試合に臨んだ)。それだけです。よくやってくれました。選手には厳しい練習だったかもしれないが、本当にこのメダルをとることができてよかった。選手とスタッフに感謝しています」
■荒木絵里香の話「メンバーみんなの思いがつながり、こういう形になって本当にうれしい。いろんな人の支えで、ここまで来られたと思うし、感謝の気持ちでいっぱいだ」
■竹下佳江の話「すごくうれしい。本当に内容の濃いバレー人生だった。たくさんの仲間に支えられ、素晴らしい人に巡り会えたと感謝している。私たちが必ず勝つという思いでコートにたっていた。1本1本がしびれるゲームだったと思う。本当によかった」
■木村沙織の話「韓国には前回負けていたので、しっかりとリベンジができてよかった。五輪での銅メダルが本当にうれしい。強い韓国というイメージがあったが、それよりも自分たちのほうが必ず積み重ねてきたものが多いと思うので、それがしっかり出たのでよかった。みんなでつないだボールなので、最後は必ず決めようという気持ちを込めて打った」
■佐野優子の話「本当にうれしい。言葉が見つからない。一つ一つが最後だと思うと切なかったが、いい試合をしようと思って戦った」(共同)
■江畑幸子の話「チームメートのみんなに感謝している」(共同)
■山口舞の話「いつでも出られる準備はしていた」(共同)
■ 井上香織の話「メダルを取るためにやってきたので、うれしかった。(試合前に)メールや電話でたくさんの方にメッセージをもらって心強かった。みなさんの応援があってメダルが取れた」(共同)
■迫田さおりの話「(補欠の石田)瑞穂がついていてくれた。瑞穂のユニホームを自分のユニホームの下に着て一緒に戦った。正直、不安だったが、自分の役割を絶対果たしたいと思ったし、何かチームに貢献したいという気持ちがあった。とにかく思いっきり頑張ろうと思った。本当に最高の舞台で戦わせてもらったことに感謝している。みんなに背中を押してもらったおかげだ」
■大友愛「まだ実感がない。みんなに助けられて最後までコートに立つことができ、うれしかった。このメンバーで最後の試合だったので、戦い切ることができてよかった。最高の仲間と日の丸をつけて戦えた。復帰してよかった。やっと娘との時間がこれからたくさん使えるなと思う。早く娘に(メダルを)見せたい」