医療観察病棟の本体建設を落札したのは、瀬田の内田組であるが、どのように決められたのか、公文書公開請求の資料から順に追っていってみたい。
各建設会社は、滋賀県土木交通部が実施する入札に参加する。入札の方式は、「総合評価方式」である。
この「総合評価方式」が行われることになった背景として、低価格の価格競争が激化し、いわゆるダンピング受注による公共工事の品質低下が懸念されることから、滋賀県では平成18年度から導入している。
品確法では、公共工事の品質は「経済性に配慮しつつ価格以外の多様な要素をも考慮し、価格および品質が総合的に優れた内容の契約がなされることにより確保されなければならない」とされており、発注者は、競争参加者から技術提案を求め、これを適切に審査・評価するのが「総合評価方式」である。
では、適切に評価・審査し、落札者を決定する総合評価審査委員会 小委員会はどのようなメンバーで、何を決めているのか調べてみた。不思議なことに、透明性の確保をうたい文句に始めた「総合評価方式」であるが、ホームページ上には、この委員会のメンバーや委員会についての詳細な記載は見当たらない。
下記は、公開請求により明らかになった総合評価審査委員会 小委員会のメンバーである。総合評価審査委員会の実施要領によると、学識経験を有する者の意見の聴取とあり、「必要な事項に関して、2人以上の学識経験を有する者の意見を聴かなければならない」とある。
赤枠で囲んでいる2人が、学識経験者として参加している。
京都営繕事務所は、国交省関連の事務所とのことである。また、大津市建設部 建築課長が学識経験者として参加している。参加していた建築課長が、途中転属になっても、他の大津市建設部の職員が参加するとのことである。
この総合評価審査委員会は、まさに行政の職員しか参加していない委員会であった。
< 総合評価委員会案内>
<建設工事に係る総合評価方式実施要領>