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女川原発“想像以上の損傷なし”8月10日 22時33分
去年3月の地震で想定を上回る揺れに襲われた、東北電力の女川原子力発電所への地震影響を調べていた、IAEA=国際原子力機関の調査団が、10日、東京で記者会見し、「地震の規模から見ても、想像以上に損傷は見られなかった」と述べました。
IAEAの調査団は、世界の原発の耐震安全性の強化につなげるため、去年3月の地震で震度6強の揺れに襲われた、東北電力の女川原発を先月下旬から訪れ、地震影響などを調べていました。9日までに調査を終えた調査団は、10日、東京で記者会見し、今回の成果について説明しました。
女川原発では、去年3月の地震で、設計の想定を最大で10%超える揺れが観測されていますが、調査団によりますと、安全上重要な設備で地震による影響は見られなかったほか、それ以外の設備も一部を選んで調べたものの、ほとんど損傷は見られなかったということです。
そのうえで、「地震の規模から見ても、想像以上に損傷は見られなかった」と述べました。
女川原発の地震影響については、原子力安全・保安院も今月7日に、原子炉がある建物や安全上重要な設備に地震による被害はなかったという評価をまとめています。
調査団では今後、今回の調査結果を詳細に分析したうえで、データベースにまとめて情報を公開し、世界各国で活用できるようにするとしています。
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