沖電気工業(OKI)は8日、スペインのプリンター販売子会社「オキ システムズ イベリカ」(マドリード)で不正経理が発覚したと発表した。現地採用の社長(停職中)が売上高を過大計上していた疑いがあり、弁護士らで構成する外部調査委員会が動機などを調べている。
6月末時点で売掛債権に80億円程度の過大計上が判明している。社長は1993年から今年7月まで在任しており、過去の決算にも影響する可能性がある。
欧州の販売統括子会社が行った監査で発覚した。OKIの川崎秀一社長は記者会見し、「多大な迷惑と心配を掛け、深くおわびする」と謝罪するとともに、刑事告訴を検討する考えも示した。
[時事通信社]