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【大リーグ】黒田 不可解ジャッジに憤慨!! ファウル一転フェアに2012年8月11日 紙面から
◇ヤンキース4−3タイガース【デトロイト穐村賢】不可解なジャッジに珍しく憤慨した。ヤンキースの黒田博樹投手(37)は9日(日本時間10日)、敵地でのタイガース戦に先発登板し、6イニング1/3を10安打3失点、5奪三振。勝敗は付かなかった。5回には同点2ランを浴び、なおも2死一塁の場面で、左翼線へ落ちた打球に対し三塁塁審がファウルと宣告しかけてすぐにフェア判定に翻意。これが適時二塁打となり、3点目を失った。たまらずベンチを飛び出したジラルディ監督が猛抗議の末に今季3度目の退場処分を受けた。味方打線の反撃でチームは逆転勝利を収めたものの、黒田は試合後も合点がいかない様子だった。 普段はもの静かな黒田も抗議せずにはいられなかった。2−2に追い付かれてなおも5回2死一塁の場面。タイガースの2番ダークスの放った打球がフラフラと上がるとボールは左翼線にポトリ。そのときに事件は起きた。 三塁塁審のティム・ウェルキー審判員(54)が一度は両手を上げてファウルのジェスチャーをするも、すぐさまフェアグラウンドを指さしてフェア判定に覆してしまった。処理にもたついた左翼手イバネスは打球を後逸してしまい、一塁走者が一気に生還。判定が瞬時に覆るという前代未聞の出来事で逆転を許した。 黒田は「自分が今まで野球をやってきた中でもあり得ない。ファウルって言った時点で気持ちがいったん切れるし、プレーが止まる」と憤りを見せた。納得がいかないのはジラルディ監督も同様だ。すぐにベンチから飛び出し、審判団に猛抗議。自身もファウルを意味するバンザイのポーズを繰り返すなど中途半端なジェスチャーを執拗(しつよう)に非難したが、判定は変わらない。最後はウェルキー審判員から退場を宣告された。 中断は約10分。黒田は「冷静にはなれない。ちょっと自分でも気持ちを抑えるのが難しかった」と振り返ったが、リズムを崩すことなく次打者の主砲カブレラを二ゴロに仕留め、「あの後しっかり抑えられたんで、またチームが勝つチャンスができた」とした。 「納得いかない」 5試合ぶりとなる本塁打も浴びたが、ここ5試合の登板はいずれもクオリティースタート(6イニング以上を自責点3以下)をマークするなど安定感は抜群。ジラルディ監督も「素晴らしかった」と投球内容を絶賛した。 ロッカーに戻っても不可解なジャッジに対しては腹の虫が治まらない。リプレー映像ではファウルラインの粉が上がり、実際にフェアだった可能性は高いが、急な判定変更で守備がもたついたのは明らかだ。 「ゲームの中で大きな1点だったので、納得いかない。そら言いたいことはいっぱいありました」。試合後の黒田は笑顔をひきつらせ、恨み節を続けた。 PR情報
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