◇広島3−0阪神
広島が阪神戦6連勝で連敗を3で止めた。1回に捕逸で先制し、3回にはエルドレッドの4号2ランで加点。このリードを計5投手の無失点リレーで守った。6イニングを投げた大竹が9勝目。阪神は今季2度目の7連敗。岩田は11敗目。
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阪神が自力CS進出消滅の危機にさらされた。先発の岩田が初回から1死満塁のピンチを招き、正捕手・藤井彰のパスボールの間に早々と先制点を許すと、3回にはエルドレッドに2ランを浴びて突き放された。そのまま無抵抗で終わる、お決まりのパターンで今季2度目の7連敗を喫した。
ミスで失点、前夜に続いて上本と俊介を1、2番に、新井良を4番にすえた新打線も決定打が出ない悪循環ぶり。試合後の和田監督は意気消沈。「点の取られ方が悪い? 打てる打てないじゃなくて、結局そこなんだよね。やれることを普通にやっていかないと。(打線に)それをはね返すだけの元気があればいいんだけど、一つのミスで点を取られてしまう状態なので」と語る声もか細い。
CS争いを考える上で、負けられない広島相手にこれで6連敗。11日も敗れれば、早くも自力でのCS進出の可能性が絶たれてしまう。「誰かが殻を破っていかないと、打線が」といつもの言葉を吐く指揮官だが、具体的な方策は見えてこない。虎党の不満ややじは増すばかりだ。 (中谷秀樹)
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