永井“A代表落選”の理由
2012年08月10日 12時00分
サッカー協会は9日、日本代表の親善試合・ベネズエラ戦(15日、札幌)のメンバー23人を発表。疲労を考慮し、選出されないと見られていたロンドン五輪のメンバーからDF吉田麻也(23=VVV)GK権田修一(23=FC東京)DF酒井高徳(21=シュツットガルト)の3人が選出され、注目のFW永井謙佑(23=名古屋)は外れた。
永井の落選についてアルベルト・ザッケローニ監督(59)は「五輪チームとA代表のやっているサッカーは違ったもの。センターFWも異なったタイプを現時点では採用しています。これまで結果も伴っているので、現状路線のセンターFWを使おうと思う」と説明。日本を44年ぶりの五輪準決勝に導き、世界を驚かせたスピードスターもA代表には不要だとし、イラク戦(9月11日、埼玉)などのブラジルW杯最終予選でも招集しないことを示唆した。
その一方で、あるJクラブ幹部はこう語気を強める。「五輪組は休ませるべき。これ以上試合をさせたらぶっ壊れちゃう。Jクラブにとってもこれ以上拘束されたらたまらない」。確かに、中2日で6試合を戦う五輪代表はすでに満身創痍。Jクラブもリーグ戦最中にも関わらず、約1か月間も選手を派遣するなど大きな負担となる。戦術的な理由で選ばれなかったとはいえ、準々決勝のエジプト戦で左太ももを痛めた永井と、FW不足が深刻な名古屋にとって今回の落選は朗報だったかもしれない。
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