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【スポーツ】三宅父、娘に「リオで金!!」指令 メダリスト帰国第1号笑顔の凱旋2012年8月4日 紙面から
重量挙げ女子48キロ級で、同競技の日本女子初メダルとなる銀メダルを獲得した三宅宏実(26)=いちご=が3日、父でコーチの義行さん(66)、同種目6位入賞の水落穂南(19)=平成国際大=と成田着の航空機で帰国した。重量挙げの1968年メキシコ大会フェザー級銅メダリストの義行さんは「金を取ったら、家族で(金銀銅が)そろう。『金を取ってみろ!』という気持ちです」と、娘の2016年リオデジャネイロ大会金メダル獲得に大きな期待を寄せた。 メダリストの帰国第一号となった三宅は、空港ロビーで約340人の出迎えに笑顔で応えた。 「アテネ、北京のときはメダルを取って帰国される方を、家に帰って見てました。こんなにたくさんの方に出迎えされるとは、夢にも思っていませんでした」と言うと、首からさげた銀メダルを「夢のような感じなのですが、持ち帰ることができてほんとにうれしい」と誇らしげに触って見せた。 12年前に重量挙げを始めたとき、義行さんから言われた言葉がある。メキシコ五輪で獲得した銅メダルは埼玉県新座市の実家にあるが、飾ってはいない。三宅も目にしたことがない。 「『(メダルを)見たかったら自分で取ってこい』と言われた。父は小さいと言っていたので、見比べてみたい。屋根裏部屋にあると言っているメキシコのメダル、見たいです」。さあ、これで銅メダルを拝見できる。と思いきや、そう話す三宅の横で、義行さんは「当分は屋根裏部屋です」と、さらなる“お預け”を命じた。 なぜなら、ここで終わりではないからだ。目指すはリオで金。「金をとったら家族でそろう。『金を取ってみろ!』という気持ち」。44年前のメダルは屋根裏部屋で「ほこりが5センチは積もってる」と義行さんは話したが、「とにかく、欲しければ自分で取ってみろ。メダルに対しての意欲は、始めたころからの大目標」と次は金メダル獲得への原動力とするつもりだ。 三宅は「4年後は30(歳)にもなりますし、オリンピックは素晴らしいし、出たいなと思いますが、当面は新たな目標を見つけて挑戦してみたい」と明言を避けたが、父は違う。「チャンスがあれば、私はトライしたいと思ってます。君が代を聴かせてあげたい。わたしも娘と一緒にいられる。ほかのお父さんでは味わえないでしょ」。親子二人三脚で、金メダルへの挑戦が始まる。 (岸本隆) PR情報
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