地デジ「聴ける」受信機発売へ

| コメント(0) | トラックバック(0)
地上デジタル放送完全移行前には、FMラジオ受信機を用いてテレビ音声を聞いていた人が多くいました。
ラジオは「枯れた技術」であり、割りと用意に聞くことができ、上デジタル終了時には視覚障がい者の多くの不満が出ました。

そこで今夏に向けて地デジが聴けるラジオを発売すると企業が出てきました。
 受信機を開発したのは放送関連機器メーカーの加美電子工業(大阪市)とイベント企画会社のアステム(同)。
独立行政法人や国の助成制度を活用、両社とも音声で操作を案内するなど視覚障害者に配慮した設計が特徴だそうです。

  テレビのアナログ放送はFMラジオに近い周波数を使っていたため、ラジオで音声だけを受信できました。
しかし、アナログ放送は全国の大部分で昨年7月に終了。3月末には残る岩手、宮城、福島の被災3県も地デジ化し、ラジオでテレビ音声が聴けなくない事態になっていました。

  テレビのリモコンは操作が複雑なため、ラジオでテレビのニュースやドラマなどを聴いていた視覚障害者は多く、障害者団体からは「テレビは生活に欠かせない」として、地デジテレビの音声受信機を求める声が強まっていたところでの発表です。
  加美電子工業は「価格は2万円以下に抑えたい。地域に密着した電器店などで販売する」と説明。アステムの機器はFM・AMラジオ放送も聴くことができ、価格は2万円台の見込みとのこと。

これは日常生活用具としての機器として認められないとラジオとの溝はなかなか埋まりそうにないですが、今後の展開に期待です。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://littlesnow.info/mt/mt-tb.cgi/112

コメントする

このブログ記事について

このページは、Halが2012年4月 5日 23:22に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「頑張れ TAROくん16(アメリカ編 その7)」です。

次のブログ記事は「修正パッチ情報」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。