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準決勝敗退の女子カナダ代表、判定への不満爆発

(ISM)2012/8/8 11:51

 現地時間6日(以下現地時間)に行なわれたロンドン五輪女子サッカーの準決勝で、アメリカに3対4と敗れたカナダ。延長戦の末に決勝進出を逃した同代表は、判定への不満をあらわにしている。ロイター通信が報じた。

 主将のクリスティーン・シンクレアのハットトリックで3度にわたりリードを奪いながらも、その都度追い付かれて延長戦突入を強いられたカナダ。最後は延長後半ロスタイムも2分を過ぎたところで決勝点を許して力尽き、五輪2連覇中のアメリカを下してのファイナル進出は惜しくもならなかった。

 カナダは3対2とリードしていた80分、GKエリン・マクラウドがペナルティーエリア内でボールを持ち過ぎたとして、アメリカに間接FKを取られてしまう。さらに、そのFKから放たれたシュートがカナダの選手の手に当たったとしてPKを取られ、これを決められて3対3の同点に追い付かれた。ルール上では、GKがボールを手で持っていいのは6秒以内となっているが、実際にこの反則が取られることはほとんどない。

 マクラウドは「主審は私がボールを10秒持っていたと言ってきた。でも、明らかにピッチに倒れているときから数えていた。立ち上がってからだったら、私はせいぜい5秒しかボールを持っていない」とコメント。「試合を台無しにされた気分。主審は明らかにアメリカ寄りだった。こんな試合になるとは思わなかったし、主審がこんなジャッジを下すとは想像もしてなかった」と怒りをあらわにしている。

 また、シンクレアも「主審はPKを取ったとき、クスクス笑うだけで何も言わなかったわ。まったく上品なことね! こんな大事な試合で主審が目立ってしまうのは残念だわ。私たちは騙されたような気持ちを味わっている」と不満を述べている。

 なお、この試合を担当した主審のコメントは現在得られていない。また、FIFA(国際サッカー連盟)はこの件についてコメントしないとしつつ、「いずれにしても、主審の判定は常に最終決定だ」と強調している。

 カナダは9日の3位決定戦でフランスと銅メダルを争うことになるが、シンクレアは「この一戦では主審がカナダのユニフォームを着てくれるかもね」と皮肉を飛ばしている。

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