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県政ニュース

試験用に飼育されていた「ムサシトミヨ」304尾のへい死について

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年8月10日更新
部局名: 環境部
課所名: 自然環境課
担当名: 野生生物担当
担当者名: 玉熊、鈴木
内線電話番号:3143
直通電話番号: 048-830-3143
Email: a3140-09@pref.saitama.lg.jp

 8月5日(日)午前9時30分頃、熊谷市ムサシトミヨ保護センター内の水族実験室で、生息区域を広げるための試験用に飼育している県の魚「ムサシトミヨ」約3,000尾のうち、304尾がへい死しているのが確認された。 

 現地調査の結果、8月2日(木)に井戸ポンプを制御する配電盤の改修工事を実施した際、設備の設定に不備があり、2基あるポンプの1基が停止したため、実験室内の水槽で水温上昇・酸素不足が生じたものと考えられる。

 なお、元荒川で生息するムサシトミヨへの影響はなかった。

 概要は次のとおりである。

 

 1 発見日時

   平成24年8月5日(日)午前9時30分頃  

 2 発見場所

   熊谷市ムサシトミヨ保護センター内水族実験室 

 3  へい死数

   ムサシトミヨ304尾

 4 調査結果

    8月2日(木)に元荒川水流と保護センター内の飼育に必要な水流確保のための井戸ポ

  ンプを制御する配電盤の改修工事を実施した際、過電流からポンプを守る装置の設定値が

  ポンプの定格電流より低い値に設定されていた。工事後の検査ではポンプは良好に作動し

  ていたが、発見までの間に過電流からポンプを守る装置が作動し、2基あるポンプの1基

  が停止した。 

 5 今後の対応

 (1)職員の不在時における監視システム(水位、水温等)の検討

 (2)地元保護団体、住民の協力による連絡体制の整備

 

 (参考)

  「ムサシトミヨ」について

  ムサシトミヨは体長3.5~6.0cmのトゲウオ科の魚。寿命は約1年。熊谷市の元荒川源流

 に生息している。生息に適する水温は10度~18度であるため、保護センターで地下水を

 汲み上げて、元荒川に流している。また、実験室での飼育にも利用している。平成23年2

 月に実施した生息数調査では、22,600尾と推定されている。

  昭和30年代までは上里町、本庄市、川越市等でも生息が確認されていた。

  平成3年に「ムサシトミヨ」が県の魚に、また「元荒川ムサシトミヨ生息地」が県指定

 文化財天然記念物に指定された。平成12年には県内希少野生動植物種に指定された。

  実験室ではムサシトミヨ約3,000尾を、かつて生息していた区域に生息域を広げるため

 の試験や展示用に貸し出しするために飼育している。

 

 

<問い合わせ先>

 環境部自然環境課(全般について)

 野生生物担当 玉熊、鈴木

 内線3143 外線048-830-3143

 

 環境科学国際センター(ムサシトミヨの生態について)

 自然環境担当 金澤

 外線090-5434-6918