詐欺:元ブローカーの刑減軽 「30億円詐取」認めず
毎日新聞 2012年08月08日 20時30分(最終更新 08月08日 20時37分)
架空の土地取引の報酬名目で「杏林製薬」創業者一族の女性から30億円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元不動産ブローカー金子護被告(74)=千葉県大網白里町=に東京地裁は8日、詐取した額は4億2000万円にとどまるとして、懲役7年(求刑懲役13年)の判決を言い渡した。
弁護側は、報酬額を決めたのは被告と被害者を仲介した会社役員ら3人=いずれも不起訴=であり、30億円もの大金をだまし取る意図はなかったと主張していた。
伊藤雅人裁判官は、30億円が振り込まれた口座が会社役員名義で、被告が会社役員と約束した報酬額が4億2000万円だったことから弁護側の主張を容認。(共同)