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2012年8月8日23時9分

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いじめられている君へ

《いじめられている君へ》LiLiCoさん

写真:LiLiCoさん拡大LiLiCoさん

■私は考え方を変えたよ

 いじめをなくす方法を考えようって、いじめられたことのない人の意見だよね。

 先生が「いじめに気づかなかった」というのを聞くたびにがっかりする。担任の先生がクラスの子どもをきちんと見ているかどうかの成績を、子どもがつけてあげる仕組みがあったらいいのにね。

 残念ながら、いじめはなくならないと思う。日本だけの現象(げんしょう)でもありません。

 私は、父がスウェーデン人、母が日本人で、子どもの頃はスウェーデンで暮(く)らしていました。10歳のとき、突然いじめられるようになりました。今でも痕(あと)が残るほど足に傘(かさ)を突き立てられたり、食堂の座席(ざせき)をみんなでわざと広く使って私が座れないようにしたり。

 あの頃、私を支えていたのはマドンナの音楽と、日本のおばあちゃんが送ってくれたアイドル雑誌。「歌手になるため日本に行こう」と決めました。それからはもう、他人に何を言われても「いつか絶対売れてやるから見てろ」と、歌を練習したり、雑誌を見てファッションを勉強したりしました。食堂で座れなくても「気を使ってみんなといるより1人の方が楽だ」と、考え方を変えました。

 18歳で来日し、19歳でデビューしました。30歳からTBSテレビ「王様のブランチ」に出演しています。

 あなたがいじめている子を変えることは難しい。あなたが変わった方が早い。

 心を強くするの。いじめる子が言うことを聞き流し、自分の好きなことをすればいい。いじめている子には将来バチが当たるよ。

 今の私は、以前の内気(うちき)な女の子ではありません。人間って変われるんです。あなたも変われます。(リリコ=映画コメンテーター)

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