外国通貨の購入装う 詐欺未遂容疑で男逮捕

 外国通貨の購入名目で現金をだまし取ろうとしたとして、県警捜査2課などは9日、栃木県大田原市元町、飲食店経営の宮﨑聖容疑者(26)を詐欺未遂容疑で現行犯逮捕した。

 発表によると、宮﨑容疑者は同日午後4時25分ごろ、海南市下津町内の飲食店で、同市に住む無職女性(79)からコンゴ民主共和国の通貨の購入代金として500万円をだまし取ろうとした疑い。

 女性は7月中旬、「ダイトウショウジのテラヤマ」と名乗る男から電話で「500万円分のコンゴ・フランを購入すれば150万円を上乗せして返す」と持ち掛けられ、今月1日までに計500万円を支払っていた。女性は不審に思って2日、海南署に被害届を提出。男から8日、さらに500万円分の購入を勧める電話があり、現金の受け渡し指定場所周辺で張り込んでいた捜査員が、女性と接触した宮﨑容疑者を逮捕した。

 宮﨑容疑者は「知らない人から頼まれて受け取りに来ただけ。何の金か知らなかった」と容疑を否認しているという。