ベビー想念体
ストーリーテラー はるちゃん
たましいは
死んでも自分の形を覚えています
だから
生きていたころの自分の形に近しい形に
そのたましいが 集まってくるのです
後ろの守りは
骨や
体の形に集まってきます
そしてそれは顔というよりも
体つき スタイルに集まってくることが多いです
貧乳とは受身の体系
ピュアな魂は受身で
ベビーの胸に近いちょっとのふくらみが ベビーの想念を宿す
相手の想いを映す 受けとめる形なのです
ベビー想念体は
子供の体形 を見ればわかりますが
宿る体は貧乳
巨乳には寄ってきません
巨乳は
好みが激しくなればなるほど
そういう体形になります
だから脅すように使役はできても
ベビー想念体は その形には 集まってこないのです
だから
巨乳で 霊能力や
受信能力がある形をしていないのです
そういう形になってないのに 霊能力があるというなら
それは嘘か もしくはつけかえです
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木更津のねこちゃん
作 MAHAO
今日
駅前のねこちゃんに会ってきました
くすりやとコンビニの間の
焼そば屋さんの前に ねこちゃんはゴロゴロとしていました
ねこちゃんを見た瞬間
私は コンビニに駆け込んで シーチキンを買いました
ねこちゃんの前で
缶を開けると
うわああああああああああああああああああ
ものすごく喜びの感情が
ごんと体内に 入ってきました
うなるような悲鳴を上げながら
ねこちゃんは おいしそうにむしゃぶりついていました
すると
突然 声をかけられました
「
止めてくれますか!
」
「
店の近くなんで 散らかっちゃうんで 」
「
残ったら片づけて
食べ終わるまでずっと見とけ! 」
それは
駅前の焼そば屋の店主さんのようでした
弱弱しい気を纏っていたのですが
発言内容は 命令を多用していました
私は
びっくりしました
こんなにお腹が空いている猫ちゃんなのに
お腹が空いてるのは 誰でも苦しいはずなのに
その ねこちゃんの前で あんなことをいうなんて
ねこちゃん かわいそう
焼そば屋さんの中では
お客さんが おいしそうにごはんを食べていました
焼そば屋さんに
そう言われた瞬間
わたしだけでなく
ねこちゃんも
とてもしょんぼりした眼の色をしました
ねこちゃんは
焼そば屋さんが私に何を言ったのかわかっていて
そのことにすごく衝撃を受けた様子でした
でもしょんぼりしながらも
道に残った残りかすを ペロペロと舐めはじめました
泥のついたシーチキンの汁も舐めて
道を汚さないように 気を使っているようでした
私はねこちゃんのその様子を見て胸が痛くなりました
でも心が痛くなったその瞬間
突然
ぐわんと ものすごく巨大な想念が動いたのを感じました
それは
ねこちゃんを見守っていた想念で
ねこちゃんがいじめられた姿を見たことで
ねこがいることで かろうじてつないでいたこの地の最後の守りが
飛び去っていったようでした
それは
とても
とても
大きな想念でした
その想念が波及して
芸能界がぐらぐらとゆれゆくさまが見えました
ねこちゃんが
食べ終わるのを待ってから
缶を拾って
駅前を去ろうとしました
そしたら
ねこちゃん達がいる場所に
通りすがりの男の人が寄ってきて
ねこちゃんがいた場所に
立ちションをどぼどぼとしはじめました
わたしはしょんぼりとしながら
帰りました
街が闇に包まれる頃
こんな声が聞こえてきました
「 巫女たちは 本来 木更津で出会う予定だった 」
「
でもコードが 抜けた地では もう会う必要はない 」
「
木更津で会う予定だったのは
この地に 心残りのコードがあったからで 」
「
でも
想念が抜けてしまえば 心残りなどあろうはずがない 」
「
もともとこの地には
この地自体に想いいれがあったというわけではなく 」
「
この地に封じられていたものへの 想いいれ 」
「
でも
それが抜けた今 木更津で会う必要はない 」
「
より基点に近い地
で
出会うことになるだろう 」
「
あくるーおうの巫女と
5人の虎と 」
「
あくるーおう 」
木更津のねこちゃん
作 MAHAO
おしまい
追伸
待ち合わせ
ストーリーテラー はるちゃん
数年前
本当なら 全員東京で出会っているはずでした
巫女たちが一斉に世に出てくるはずでした
世界の仕組みの中心地 大都市 東京から
あらわれるはずでした
3年前 七夕の時
大きな結界が崩れた後
待ち合わせ場所は
木更津に変更になりました
そして
それを知った吸血鬼やおばばーが
こぞって木更津に浸食してきて
それで巫女探しして 夢でいじめて
付替えて
動物たちをいじめて
アウトレットや 小犬の施設をいっぱい作ったことで
とうとう
木更津の太い線が 抜けてしまいました
本物の待ち合わせ場所は
変更になりました
どんどん基点に近づいています
それが基点になったとき
世界終了です
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