昨日はジャーナリズム学生選手権という素晴らしいイベントに参加してきました。学生の方に伝えたいことを伝えてみたので、ブログでも書いてみたいと思います。
田原総一朗、上杉隆、下村健一、内田裕子が語る「ジャーナリズムとは何か」
1. 「かもしれない病」から抜け出し、断定せよ
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僕たちはつい、「かもしれない」「ではないだろうか」といった婉曲的な表現を使ってしまいがちです。入選作品の中でも、一部そんな語法が見られました。
そうした表現は時に人を傷つけるのを防ぐ機能を持ってくれますが、ほとんどの場合、自分の発言に120%の自信がない、自分を守りたいがために使ってしまう表現です。
断定することは、勇気も必要で、時に「失敗」のレッテルが貼られる原因にもなります。無論、断定するに足る知識や経験も求められます。
失敗しようが敵を作ろうが、物書きは断定していくべきだと僕は考えます。僕を含め、駆け出しのライターが陥りがちな「かもしれない病」から抜け出すことは、「物書き」という職業の最初の大きな壁となるでしょう。
2. 批判を恐れず、炎上せよ
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表現したい、報道したい、そういう欲求の裏側には、「現状を変えたい」という熱い思いがあるはずです。僕もこの記事を書いているのは、物書きを目指す学生の方々を「変えたい」からです。
しかし、何かを変えようとすると、「必ず」、批判や誹謗中傷が発生します。この記事はそんなに批判を呼ぶ内容ではないと思いますが、粘着の匿名アカウントは「何を偉そうに言っているんだ」「若者をミスリードしている」とか書くことでしょう。もはや伝統芸能の域です。
ネット上のどうしようもない批判は、毒矢みたいなものです。最初は苦しいですが、毒を浴びつづければ、いつか慣れていきます。そのうち気持ちよくなってすらきます笑
個人で情報を発信する僕らの世代は、生身で戦うようなものです。企業という壁に守られることはありません。書き手一人ひとりが、自分に見合った自衛手段を身につけるべきです。ちなみに僕はブロック&スルーしまくりです。皆さんも、めいめいの防衛術を獲得してください。
3. 金を稼げ
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これは強い持論ですが、物書きはビジネスマンでもあるべきです。ただ報道するだけ、表現するだけでは、よほどの資産家でもない限りは継続しません。それらの活動を継続するためには、しっかりビジネスを作る必要が必ず出てきます。
僕はニュース記事を多数投稿していますが、これ自体は「ビジネス」であって、厳密にいえば僕の「表現」ではありません。ニュースサイト運営は、僕が表現を行うための最低限の下地のようなものです。ニュース記事を書き、収益を得ているからこそ、僕は自由な表現が可能なのです。
会社に勤める場合も、それは同じです。ましてやこの不況の中にあって、ビジネスマインドのない雇われライターの地位は、基本的に凋落していく一方でしょう。
マーケティングを学びましょう、ウェブメディアで収益を得る方法を学びましょう。僕らは書くだけでは不十分で、ビジネスにも取りかかるべきなのです。
…ということをイベントではお話しさせて頂きました。あくまで「ブロガー」という立場からの意見なので異論は多いでしょうが、少しでも若い世代が奮起してくれればそれで十分です。
関連本。プロブロガーを目指すならこちらは必読。
物書きを目指すなら読んでおきたい、これからの働き方についての一冊。