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【大リーグ】

S・ジョンソンがメジャー初勝利 父も23年前の同じ日に初白星

2012年8月10日 紙面から

◇オリオールズ9−2マリナーズ

 8月8日は「ジョンソンの日」!? オリオールズの新人スティーブ・ジョンソン投手(24)が8日(日本時間9日)、地元ボルティモアでのマリナーズ戦にメジャー初先発し、6イニングを5安打2失点でメジャー初勝利を飾った。父デーブ氏(52)もオリオールズの元投手で偶然にもメジャー初勝利が23年前のこの日、1989年8月8日だった。これでチームは5連勝で今季60勝に到達。メジャーの歴史で2番目に多いジョンソン姓の父子鷹(おやこだか)が全米を沸かせた。

 偶然の一致なのか、それとも2人の体に備わる同じDNAがそうさせたのか。メジャー初先発のスティーブ・ジョンソンがうれしいメジャー初勝利。しかも父デーブ氏が23年前に同初勝利を挙げたときとまったく同じ日付で大舞台を飾り、全米のファンを驚かせた。

 球団公式サイトなどによると、スティーブは「言葉で説明できないよ。僕が初勝利して、父がここにいる。23年の月日が流れたんだなと思うと本当に格別だよ」と感無量の様子。一方のデーブ氏は地元テレビ局の解説者として放送ブースの中から息子の初勝利を見守り、「私も本当に幸せ。彼は一生懸命プレーして、いろんなことに打ち勝ってきた」と目を細めた。

 スティーブは本拠地ボルティモアで生まれ、2005年のドラフト13巡目指名でドジャースに入団。09年途中にトレードでオリオールズに移籍した。その後は一時的に他球団に所属した時期もあったが、今年7月15日に救援でメジャーデビュー。メジャー2試合目となる、この日のマリナーズ戦では1回に3三振を奪うなど9奪三振の力投で、97球のうち67球がストライク(ファウル球など含む)だった。

 ちなみにデーブ氏は、現在はナショナルズの指揮官を務める元巨人のデーブ・ジョンソン氏(登録名はデービー)とはまったくの別人。メジャーでは主に先発投手として1987、89〜91、93年と通算5シーズンにわたってプレー。3球団で22勝25敗、防御率5・11を挙げた。メジャー初勝利はホームでのツインズ戦で完投勝利だった。

 「こんな形の勝ち方も乙なものだね。スティーブを見ていて楽しかった。チームにとっても大成功だ」とショーウォルター監督。これでチームは貯金を9に増やし、ア・リーグ東首位ヤンキースとの4・5ゲーム差をキープ。2枠をかけたワイルドカード争いでもタイガース、アスレチックスに並んで首位に立った。

 首脳陣もマイナーから続々と新鋭を昇格させていく方針で、スティーブのようなニューヒーローの誕生が必勝ムードを呼び込む。総力戦が予想されるシーズン後半へ向けて盤石の構えだ。

 

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