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【プロ野球】

阿部が決勝3ラン

2012年8月10日 紙面から

8回裏2死一、三塁、13号3ランを放ち、同点犠飛の坂本(6)に迎えられて笑顔の阿部=東京ドーム

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◇巨人4−1阪神

 巨人が逆転勝ちで、引き分けを挟み5連勝。0−1の8回1死満塁から坂本の犠飛で追い付き、阿部が勝ち越し3ランを放った。2番手の新人、田原がプロ初勝利。阪神は拙攻を繰り返した上に継投も失敗し、引き分けを挟んで6連敗。

 打球の行方を確かめた巨人・阿部は一塁ベースを蹴ると、右手を誇らしげに掲げた。沈黙していた大黒柱がここ一番で爆発だ。1点を追う8回、坂本の犠飛で同点とし、なお2死一、三塁。14打席連続無安打と快音から遠ざかっていた阿部が決勝の13号3ランを右翼席にたたき込んだ。

 左腕・筒井の初球はやや外寄り、胸元の高さ。見逃せば明らかなボール球だったが、天性のバットコントロールで上からとらえた。「甘いボールをミスショットしていたので、少々のボール球でも1人エンドランのつもりでいった」。果敢な仕掛けで最高の結果を呼び込んだ。本塁打は6月29日の中日戦(東京ドーム)以来30試合ぶり。「ボールをあおってしまって、逆に球が上がらなかった。久しぶりにたたけたね」と約1カ月半ぶりの一撃を自画自賛した。

 万全ではなかった。前日の試合で右足首付近を負傷。この日は足の負担を減らすため、今季初めて一塁で先発出場した。慣れない一塁守備には「緊張したよ」という阿部だが、試合前に報道陣から足の状態を問われると「右足? 29センチです」と足のサイズを答えてニヤリ。手負いの状態でも余裕を失わない強靱(きょうじん)な精神力が土壇場で生きた。

 阿部が中心にどっかりと座るチームは5連勝で今季最多の貯金27。昨年10月から続く東京ドームでの阪神戦の連勝は9に伸びた。7月11日の広島戦(岐阜)で敗れて以来、2位の中日以外には1敗もしていない。その中日も5連勝でピタリと4差で食らいついてくるが、巨人の勢いは衰えそうにない。

  (臼杵秀之)

 

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