岐阜県可児市議会・1993年3月10日 議事録
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岐阜県可児市議会・1993年3月10日 ・・・ 「自民党 金丸信氏が所得税違反の容疑で逮捕」 の記述アリ
議事録
P29 〜 P138 中 渡辺重造(19番議員)一般質問 P34〜
次に、ボカシについて質問をさせていただきます。
日本じゅうに可児市の名前をとどろかせたのは、今までに三つあろうかというふうに考えております。
一つは、数年前にテレホンカードになりましたアライグマであります。京都府民ホールの女性館長を訪問した際にも、「アライグマの可児市からお越しですか」と言われたほど有名なアライグマでありました。
次は、62年4月に不幸にして発生をいたしました鳩吹山の火災であります。いずれの事件も日本じゅうから注目を集めました。
しかし、これらの反響とは比較にならないのが、生ごみのボカシあえではないでしょうか。
昨年(1992年)3月29日、全国に先駆けて、行政も加わり 「環境浄化を進める会」を発足 させ、可児市が情報発信基地として、ボカシ が、新聞、テレビ、雑誌で報道されるようになりました。このボカシについての日本じゅうの反響は、市長 はもちろん、ボカシを発明した奥村さん、担当窓口の環境課 におきましても、だれもが予測できなかったことではないでしょうか。特に1月末に、中日新聞に引き続き共同通信が全国に配信したために、全国から問い合わせの電話やはがきが殺到し、奥村さんの本業にも支障を来たし、わざわざ問い合わせ先を変更する新聞報道がされるほどのパニック状態でありました。
この反響を一口に言えば、地方自治体がますます増大するごみ処理対策に真剣に取り組んでいることと、国民一人ひとりが生ごみ問題に目覚め、コーヒー1杯分にも満たないお金で家庭内で発生する1ヵ月分の生ごみ処理ができ、しかも処理した生ごみが無農薬野菜栽培や花壇栽培に適しているというダブルメリットがあったからではなかろうかと思います。また市民は、 ボカシ を広めることは、結果としてごみの減量化につながり、一人ひとりが行政運営に参加しているという参加意識を高めていくことが大切ではなかろうかと思います。これまでに、ボカシの説明会におきましては、環境課を中心に2月までに 延べ46回開催をされております。 さらに、各県からのボカシの行政視察 におきましては、昨年の 4月以降59回、2月20日までに行政視察がございました。中でも、2月は22回の行政視察がありました。わずか28日間の1ヵ月間で22回ですから、大変な行政視察があったということになろうかと思います。
このほか、国内のみではなく、ハワイや韓国、台湾からの視察もありました。また2月には、1日当たり約100本の電話があったようでありますし、約100通のはがきで、毎日、ボカシの紹介をしてほしいと、こんなはがきも参っているようでございます。ボカシの普及状況につきましては、昨年4月には約1,600個の注文 が、現在では 月産約5トン、1万6,500個と急成長、改めてボカシの反響の大きさを痛感するものであります。
奥村さん宅では、1日約100本を超す電話の対応に忙殺され、約100枚のはがきの処理や視察の打ち合わせに環境課長が忙殺されているというのが現状であります。このような環境課長のことを、毎日グラフでは「ボカシ課長」というふうに紹介をされております。ボランティアで始められました運動でありますけれども、これほどの反響に困惑されているのが現状ではなかろうかと推察をするものであります。
ボカシの普及は生ごみの減量となり、市財政にも大きく貢献をしておりますが、環境浄化を進める会 は文書通信費も十分になく、作業場の借用料ももちろん払っていないような状況でございます。。いくら全国で反響がありましても、またごみ減量に大きな効果があるといたしましても、現在のボランティア活動だけに頼っていては、せっかく日の目を見ようとしている ボカシの普及 に限界を感じ、思い切った財政支援をする必要があると私は思います。今、全国でこの運動が進められようといたしておりますけれども、可児市がしにせで、情報発信基地であることを忘れてはなりません。そこで、ボカシを今後とも永続的に普及させるために提案し、市長の見解を求めたいと思います。
昨年12月定例会におきまして、花フェスタ'95及び可児公園整備について質問をいたしましたけれども、今回は、これからの取り組みについて質問をさせていただきます。
平成7年4月26日から6月4日までの40日間、 「国際花と緑の博覧会5周年記念花の都ぎふ・花フェスタ'95」 が開催されることが正式に決定をされました。開催テーマは「未来へ−花・夢・人」として、「地に花、人に愛」をキャッチフレーズに開催されることに決定いたしました。
花フェスタ'95は岐阜県が事業主体でありますけれども、5年度の県の当初予算からは花フェスタ'95'95の全体像がなかなか浮かんできません。市当局におかれましては、職員の体制整備やアクセス道路、駐車場対策など、ハードの面の整備に積極的に取り組まれております。ほかの仕事以上に厳しい納期が要求されるだけに、関係者の努力に感謝を申し上げたいと思います。
市の5年度の当初予算に2,137万円の花フェスタ'95推進事業費が計上されております。
イベントの企画やパビリオン等、ハード、ソフトの面から作業がスタートしようといたしております。この博覧会を成功させるために英知を結集させ、多くの市民に参加を求めた検討委員会なり推進委員会が開催されることと思います。
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