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双葉郡の議長 森林全体の除染要望8月9日 16時52分
大半の地域が避難区域に設定されている福島県双葉郡の町村議会の議長が、9日、細野環境大臣と面会し、避難している住民が安心して戻るために、森林全体を除染するよう要望しました。
森林の除染について、環境省は、人の生活圏から20メートルの範囲までで実施し、キャンプ場など利用実態に応じて一部は範囲を拡大するものの、森林全体については除染を実施しない方針を示しています。
これを受けて、福島県双葉郡の町村議会の議長が、9日、細野環境大臣と面会し、「双葉郡の約70%が森林であり、確実な森林除染が住民の早期帰還に欠かせない」として、森林全体の除染を行うよう求めました。
これに対し、細野大臣は「放射性物質が森林の外に流出する可能性は低いと考えているが、除染範囲については今、検討しているところだ」などと述べるにとどまったということです。
面会のあと、議長団の代表を務める浪江町の吉田数博町議会議長は「山そのものが私たちの生活空間であり、十分に除染されないと水道水や農業用水などに問題が出てくる。森林全体の除染は必要だ」と話していました。
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