古本の購入は著者へのリスペクトを欠いているのか

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2012/08/10


先日、「ブックオフで古本漁りに行くか」というツイートをしたところ「古本を買うんですね。著者への還元にならないので、私は新品を買うようにしています。イケダさんが古本を買うのは、ちょっと残念です」というメッセージを頂きました。


「お試し」としての古本

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photo credit: Today is a good day via photo pin cc

この点に関しては一応著者(これまでに4冊書いてます)のはしくれなので、一家言?あります。

まず、古本の購入は、間違いなく著者の利益になります。

シンプルな話で、古本を読んで気に入ってもらえれば、僕の場合はそこからブログを読んでくれるようになったり、また、次の書籍を新品で買ってくれる可能性も高まります。古本は「お試し」くらいの感覚ですね。

というわけでタイトルの問いに関しては、「リスペクトを欠いているとはいえない」と僕は答えます。「お試し」を読むのは敬意を欠いた表現とは、僕には思えません。皆さんはどう考えますか?


いい本は値下がりしない

そもそも、本当にいい本は、古本でも値下がりすることがありません。Amazonなんかだと古本と新品の値段が100円くらいしか変わらない、なんてことがよくありますよね。

なんで、僕自身は、すぐに値下がりしてしまうような本は、所詮その程度しか価値がなかったものだと考えています(…僕の本の値下がりっぷりは調べないでください笑)


というわけで、僕はこれからも古本を買い、気に入った著者の本は、新作を新品で買おうと思います。なので、皆さんにも僕の本を中古でどんどん手に入れて頂きたいと思います。

…もちろん、あえて新品を買ってくださるのは本当に嬉しいです笑 でも、もし安く手に入れられるようなら中古で買って、浮いたお金を寄付とかクラウドファンディングに回してほしいですね。


電子書籍時代になれば、こうした議論は過去のものになるのでしょうね。それとも、「電子書籍の古本市場」も生まれてくるのでしょうか。ここら辺の未来は想像すると面白いですね。


少し古い本ですが、不況にあえぐ出版業界の構造を暴いた一冊。