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2012年8月8日11時8分

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かるた競技支える深い声 筑紫女学園(福岡)/高総文祭とやま

写真:読手(どくしゅ)コンクールに出場する東衣里香(えりか)さん(奥)=福岡市中央区拡大読手(どくしゅ)コンクールに出場する東衣里香(えりか)さん(奥)=福岡市中央区

 「明けぬれば〜」。透明感のある声が練習場に響く。私立筑紫女学園(福岡県)の東衣里香(えりか)さん(3年)は百人一首かるた部門の読手(どくしゅ)コンクールに出場する。

 事前のテープ審査で全国から選ばれた3人のうちの1人が東さんだ。昨年は先輩の木本景子さん(18)が最優秀賞を受けた。

 7月中旬、卒業した木本さんも指導に駆けつけ、猛特訓が続いていた。東さんは取る側としても有力選手だったが、「先輩の後に続いて、読手として連覇を狙いたい」。

 かるた競技は、読手が上の句を読む間に、取り手が下の句の札を取り合う。その動きの激しさに「畳の上の格闘技」と言われるほどだ。

 上の句には、そこまで読めば下の句がわかる「決まり字」がある。例えば「よのなかは〜」と「よのなかよ〜」では5字目が決まり字だ。取り手の競技部門は札をとる早さが勝負だが、読手は、決まり字までの読みが安定しているか、間や余韻の長さは一定かなどが審査の対象となる。

 競技部門の予選リーグで3人が札を交代で読み、最終審査を受ける。

 自宅でも、風呂場でおなかに手を当て、深みのある声が出るよう練習している。熱心にやりすぎて、「先日はのぼせました」。

 競技部門は、暁星など6校で作る東京都代表チームが3連覇するかが注目されている。「選手の集中力を途切れさせない、良い読みをしたい」。最優秀の読手は、競技部門の決勝の読みを担当する。(諸麦美紀)

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