駿は お泊りしてくれていた
嬉しい
駿が 夜になっても
夜中になっても
いてくれることが嬉しい
眠りに落ちる時も
一緒にいられるなんて・・・
ふたりで 布団の中で
くっつきながら
ウトウトとしていた頃
メール着信音が鳴った
アメブロ更新のお知らせか
ポンパレのメールか、のどちらか。
だけど 深夜にポンパレはないだろう・・・。
そう思った私は
隣で寝ている駿の腕から出て
真っ暗闇の中 携帯を探す。
駿のブログ更新のお知らせ？
でも もう隣では
駿は寝ているのに・・・。
そのまま URL をクリックする。
すると 嬉しいタイトルがあった。
隣にいる駿を意識することなど忘れて
夢中になってブログを読み進める。
『睦美の部屋の小さなバックの
中を見てごらん
まるで 謎解きゲームのような感覚で
私は 小さなバックの中を覗き込んだ。
あった
中に 小さい紙袋がある
そして 紙袋を取り出す。
すると 次は箱が見えた。
綺麗に包装された箱には
綺麗なリボンがかかっていた。
リボンをほどく・・・。
ドキドキしながら ほどく。
包装紙を ゆっくりと破かないように
広げる。
中の箱は もう開けるだけ・・・。
何回ものドキドキをしながら
箱を開けると
そこには 手紙があった。
駿からの手紙・・・。
小さい便箋に
たくさんの言葉が並べてあった。
ゆっくりと読む。
文字を噛み締めながら読む。
ほんのちょっと前に
喧嘩したことを思い出した・・・。
しんみりとした気持ちになった。
そして 箱を開けると
そこには 高価なレザーケースがあった
レザーケースを開けると
ネックレスとピアスがあった。
・・・
私の一番大好きなデザインの
ネックレスだ・・・。
それに・・・
私の大好きなピンクのピアス。
それに 特別な想い入りのバタフライ。
彼は 一体 いつ
これを買ってくれたんだろう？
いつも 私と一緒にいてくれて
寝不足になりながらも
一緒にいてくれたのに・・・。
そして 彼は
どんな想いで これを買ってくれたんだろう？
私は 彼をいつも困らせて
ヤキモチを妬き過ぎて
勝手に堕ちて 迷惑をかけて・・・。
何が一番欲しいか、って
彼が欲しいとしか思ってないのに
その彼が 私のために選んでくれた
プレゼント・・・。
こんなに大切な物が
他にあるだろうか？
彼からは 前に
素敵なネックレスを
記念日にもらっている。
それももちろん
私の宝物
だけど このバタフライと
エンジェルハートのネックレスは
特別な想いが
いっぱい 詰め込まれている
本当なら
彼に嫌われてもおかしくない私なのに
こんなに素敵なプレゼントを
もらえるなんて・・・。
しかも
こんなに素敵な
シチュエーションで・・・。
私は 言葉も出てこない・・・。
彼の愛を感じる・・・。
涙がじんわりと 溢れてくる。
「ありがとう」
の代わりに
私は 眠っている彼に抱きついた。
彼の大きな背中に抱きつきながら
ギュッとした。
優しい背中・・・。
大好きな肌・・・。
初めて逢った時に
お互いの肌が
吸い付くような感覚があった。
その大好きな肌に
軽く唇で触れた。
言葉をひとつでも発したら
それは 泣き声になってしまう・・・。
この前は 悲しくて
切なくて 彼に泣きついたばかりだ・・・。
こんな短期間の間に
また泣くなんて・・・。
何度泣けば 気が済むの・・・私は。
誕生日の前日
ふたりで ローカル電車の中で
嬉し涙について 話していた。
私は 今まで泣いたことがない、という話まで
していたんだっけ。
ありがとう・・・。
どんなに たくさんの「ありがとう」を言っても
まだまだ
伝えられないよ・・・。
こんな風に
私を愛してくれた人が
かつて いただろうか？
こんなに愛おしい人を
私は 何度
悲しませてしまっていたんだろうか？
後悔と
感謝と
たくさんの感情の中で
私は 静かに
彼に抱きついていた。
眠りについたばかりの部屋を
私は こうこうと灯りをつけているのに
眠ったフリをしてくれて
ありがとう
こんなに
好きな人は
他には いないよ・・・。
愛してる
もう過去を思い出せない。
今まで付き合った人たちは
駿でかすんでしまった。
本当に 大好き・・・。
愛してる。
何度 この言葉を言ったら
私の気持ちが
伝わるんだろう？
本当は いつから
駿を知っていたんだろう？
「好きになるのに 理由はない」
って 駿は言うけど
私は 理由を探しちゃう。
でも まだ見つからないの・・・。
だから 言葉だけじゃ
愛は伝えきれないの・・・。
本当に 魔法を駿にかけられたら
いいのになぁ。。。
愛してる♪