元料理人の男性 キム第１書記と面会

8月4日 17時37分

北朝鮮で２００１年までキム・ジョンイル総書記の専属料理人を務めた日本人の男性が、再び訪れた北朝鮮で、後継者のキム・ジョンウン第１書記と面会したことを明らかにしました。

２００１年まで１０年以上にわたって北朝鮮でキム・ジョンイル総書記の専属料理人を務めた藤本健二氏は、その当時交流のあったキム・ジョンウン第１書記の招待を受けたとして、先月２１日から北朝鮮を訪問していました。
藤本氏は４日昼前、日本への帰国の途中に北京の空港に到着し、記者団に対して、キム第１書記と面会したことを明らかにしました。北朝鮮滞在中に開かれた藤本氏の歓迎会には、キム第１書記のほか、リ・ソルジュ夫人や妹のキム・ヨジョン氏らおよそ２０人が出席し、キム第１書記とは抱き合って再会を喜んだということで、その印象について、「人間が大きくなった」と述べました。
一方、今回の訪朝はあくまで個人的なもので、キム第１書記をはじめ北朝鮮側との間で、拉致問題など日朝間の懸案についての話は出なかったとしています。
キム第１書記は藤本氏に対して、「いつ来ても歓迎する」と述べたということで、北朝鮮側にはキム第１書記のイメージアップを図るねらいもうかがえます。