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国際
首都機能は麻痺状態 被災者約200万人 フィリピン豪雨被害拡大
2012.8.9 21:01
[アジア・オセアニア]
【シンガポール=青木伸行】フィリピンのマニラ首都圏など同国各地で、豪雨と洪水による甚大な被害が出ている。9日までの被災者は200万人近くにのぼり、首都機能はほぼ麻痺(まひ)状態に陥っている。
北部ルソン島などは先月末以降、台風や季節風の影響で豪雨と洪水に見舞われた。特に7日から8日にかけての雨量は、例年の8月の平均降雨量を大幅に上回る70ミリ以上に達した。
フィリピン国家災害リスク削減管理委員会によると、ルソン中部、ビサヤ西部、カラバルソンなどの各地方で73人が死亡、195万3千人以上が被災し、多数の家屋が損壊した。89市が大規模な洪水に襲われ、154本の道路、4つの橋が不通となっている。被害はさらに拡大する見通し。
マニラ首都圏では河川が氾濫しスラム街など6割が水につかり、25万人以上が避難所に身を寄せている。学校や民間企業は休みとなり、土砂崩れも発生した。
政府は軍や警察などから約9千人を動員し、災害対策基金として1億2600万ペソ(約2億3700万円)を充て、救助・救援に全力を挙げている。昨年末には、南部ミンダナオ島を襲った台風で、1200人以上の死者が出た。
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