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「たからみがき」のまちづくり

更新日:2012年3月1日

 松山市がこれまでに取り組んできた『坂の上の雲』のまちづくりを継承し、「たからみがき」のまちづくりを進めます。

 宝というと、「宝探し」と続くことが多いと思います。しかし、この松山においては、宝は多く見つかっています。

 松山には、築城410年を迎えた松山城や、国の重要文化財である道後温泉本館、坊っちゃん列車はもちろんですが、その他にも、市民1人あたりのごみ排出量が50万人以上の都市で最少であること、水の使用量が中核市で最少であること、防災士の数が全国一であることなど、全国に誇れる宝がたくさんあります。私たちがするべきことは、この松山にある宝を磨いていくことです。

 「たからみがき」。この6文字にはそれぞれに意味があるのです。

『た』・・・旅の魅力

写真:左上から時計回りに松山城、道後温泉本館、瀬戸内海の風景
松山城、道後温泉本館、瀬戸内海

 明治元年、シルクロードの命名者であるドイツの地理学者リヒトホーフェンがこの瀬戸内海を訪れたとき、「こんな広大で優美な景色は世界のどこにもないであろう。いずれこの景色は世界の人に紹介をされ、称賛されるであろう。」といった言葉を残しています。

 『坂の上の雲』の主人公である正岡子規、秋山兄弟が、高い志を持ち旅立った瀬戸内の海は、松山にとって大きな財産です。

 『坂の上の雲』に続く松山の新たな観光戦略として、「瀬戸内・松山構想」を掲げています。この構想は、瀬戸内海の魅力を引き出しながら、広島地域と松山を結ぶ新たな観光ルートを提案し、旅行市場に定着させていくものです。

 今年のNHK大河ドラマは「平清盛」、そして再来年には瀬戸内海が日本で初めて国立公園に指定されて80周年を迎えます。今まで以上に注目を浴びるこの機会を捉えたいと考えています。

『か』・・・風早レトロタウン構想

写真:「風早」と呼ばれている北条地域
「風早」と呼ばれている北条地域

 「風早」と呼ばれている北条地域は、善応寺や櫂練りなど中世の有力豪族である河野氏繁栄の足跡を色濃く残す歴史や文化を有しているほか、鹿島や高縄山などの豊かな自然に恵まれた魅力あふれる地域です。

 風早レトロタウン構想では北条地域の活性化を目指す構想として、こうした資源を磨きながら、昭和をキーワードとする資源の活用も視野に入れ、北条地域が抱える課題解決に向けた取り組みを進めることで、地域の皆様とともに、一人一人が笑顔で暮らせる活気あるまちづくりを目指します。

『ら』・・・愛ランド里島構想

写真:島の観光宣伝大使「しまぼう」
島の観光宣伝大使「しまぼう」

 松山の島しょ部は、美しい景観や温暖な気候にはぐくまれた農水産物などの地域資源に恵まれるとともに、古くからの個性豊かな祭りや伝統文化が受け継がれている魅力あふれる地域です。

 私が公約に掲げた「誇れる地域の宝を磨き笑顔に」を具現化するため、今後10年間に亘る島しょ部の活力再生や持続的発展を目指し、「暮らしやすい島、市民の第二のふるさと〜あるがままの心地良さ〜」をコンセプトとして、島民の皆様とともに、「愛ランド里島構想」を策定します。

 「愛する」の愛ランド、そして離島ではなく「古里を感じさせる島=里島」という意味を込めています。

 策定にあたり、島民の皆様から貴重なご意見としていただいた「海上交通の利便性向上」や「災害に対する安全性の確保」、「定住の促進」など様々な課題解決に向けて取り組んでまいります。

『み』・・・三津の朝市活性化

写真:大正初期の三津の朝市の様子
大正初期の三津の朝市の様子

 今から約550年前の応仁元年(1467年)に始まったといわれる三津の朝市は、伊予節で「道後の湯」と並んで歌われるほどの名物でした。中央卸売市場となって一時中断していましたが、再開を望む多くの市民の声を受け、平成14年から市場開放の一環として第2、第4土曜日に開催しています。

 今後は市民や観光客が集い、にぎわう三津浜地区活性化の拠点として、地域の皆様とともに、人、物、情報の多様な交流機会が創出できる場づくりを進め、瀬戸内の幸を楽しんでもらうことができ、喜んでいただける観光交流拠点として整備してまいりたいと考えております。

『が』・・・街路整備

写真:花園町通りで開催されたフードストリート
花園町通りで開催されたフードストリート

 街路整備の中で、特に花園町通りの整備に力を入れたいと考えております。

 花園町通りは、堀之内と松山市駅を結ぶ非常に幅の広い道路で、城山や堀之内の景観を望むことができる市民の宝です。

 具体案としては、副道を含め片側3車線の車道を1車線にし、それによって生み出された空間を、歩行者、自転車といった「遅い交通」や屋台・芝生広場等に適切に配分し、路面電車やイチョウ並木等を活かすことにより、地域の皆様とともに、花園町通りが持つポテンシャルを最大限に発揮できる風情ある道路空間にしようとするものです。

 将来的には、城山公園から花園町通り、銀天街、大街道、ロープウェー通り、俳句の道、にきたつの道を通って道後温泉へとつながる約4キロのルート、歩いて1時間の松山らしさが感じられるウォーキングコースとなり、「歩いて暮らせるまち松山」の新たなシンボルロードになることを期待しています。

『き』・・・気持ち〜前向きな気持ち〜

写真:松山市の風景
松山市の風景

 まちづくりを進める上で大切なことは、市民の皆様に、この松山に対して愛着や誇りを持っていただくこと、前向きな気持ちを持っていただくことです。

 文句や中傷からは何も生まれません。例えば、雨が少ないと文句を言うだけでなく、雨が少ないからこそ活かせる太陽光発電に適したまちということで、「松山サンシャインプロジェクト事業」を展開してきました。このように、前向きな発想からいろいろなものが生まれるのです。

お問い合わせ

秘書課
〒790-8571 愛媛県松山市二番町四丁目7-2 本館3階
電話:089-948-6200
E-mail:hishoka3@city.matsuyama.ehime.jp

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