2007年10月07日

店長スギの古着講座

こんにちわ手(パー)スギですわーい(嬉しい顔)

今日は自分もオニューのパソコンで初ブログですTV昨日のブログ(若のTシャツ日記)でも言っていましたが、実は自分も慣れ親しんだものへの愛着心が強いんですよねわーい(嬉しい顔)日中、両方ともパソコンが使われていない時、隅で二台重ねられ、さらに旧式が下になっているのを見ると切なくなりましたもうやだ〜(悲しい顔)

さてexclamation×2今日はミリタリー最終章「ヘビーゾーン」ですよダッシュ(走り出すさま)ハリキッテ行きましょう手(グー)
それでは授業開始ッスひらめき

摂氏10度からマイナス30度の気温域を「ヘビーゾーン」と呼びます。マイナス30度を体感した事のある方は少ないと思いますが、多分、生きていける生物も少ないくらい危険な世界だと思います。しかし、いったん地上を離れれば、すぐに気温は下降します。さらに風。航空機が空気中を移動することによって発生する風は、開放型のコクピットに座った飛行士を容赦なく襲い、その体感温度を引き下げます。有効な保温なくして飛行はあり得ない、この時代、こうして飛行服の歴史は、飛行士を極寒から守り、彼らの生命を維持するという思想を基に、ヘビーゾーンを起点に始まったのです。

ヘビーゾーンも戦前までは皮革製のものが主流で、その当時に代表されるモデルも多数ありますが、このヘビーゾーンでご紹介するJKTは「N-2」シリーズ「N-3」シリーズです。ライトゾーンではL-2、インターミディエイトゾーンではB-15Bのように、戦後初のナイロンシェルを採用したモデルで、このヘビーゾーンでは上記の2タイプがそうなのです。

?なんで?このN-2とN-3シリーズをご紹介するかというと、それだけでは代表作とは言えないかもしれませんが、この2タイプは比較的、古着屋さんでも見受けられる機会も多く、私も若かりし頃、このN-3B(N-3シリーズ)を購入し、非常に思い入れが強いからです(ほぼ私事ですいません)。

まずはこの2枚をご覧ください。

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上から「N-2」、2枚目が「N-3」となります。
N-2はウエスト丈、N-3はロング丈という点が見てとれると思います。見た目において、この二つの決定的な違いは丈の長さです。短いほうがN-2、長いほうがN-3と覚えておいてください。

では、まずN-2の流れですが、1945年に米陸軍航空隊が採用(まだ空軍にはなっていない大戦末期です)。その後、米陸軍航空隊から米空軍へ生まれ変わったと同時期の1950年代初期、N-2シリーズの第2モデル「N-2A」が採用されました。

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これまでの講座をご覧頂いてもらった方はもうお分かりでしょうが、やっぱりエアフォースブルー(米空軍のシンボルカラー)はここでも出てきます。
そしてやっぱり、セージグリーンに戻っちゃいます。これが第3のモデル「N-2B」

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エアフォースブルーとは、これが力による戦争の阻止という新しい任務を負った新しい軍隊、米空軍の飛行服指定色でした。しかし、朝鮮戦争の戦訓は、このシンボリックな指定色が、実戦では多くの問題を提起することを物語っていたのです。そこで採用されたのが、シルバーがかったグレー・グリーンの新指定色「セージ・グリーン」だったのです。1950年代末期に量産が開始され始めました。

続いて「N-3」シリーズですが、これもN-2シリーズと同様のながれで、モデルチェンジを繰り返しました。

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「N-3A」

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「N-3B」

このN-3Bは約8年前くらいに私も購入したアイテムで非常に思い入れの強いJKTなんです。これらフライトJKTには対となるパンツも存在します。この「N-3B」は上下をセットで着用した時、当時「衣類の中でもっともあったかい服」という伝説があるくらいあったかく、重いです…もっぱら日本で生活していてそんなに寒くなることはないのですが、バイクに乗る方には本当にお勧めなJKTです。

もっと具体的なディテールの遍歴も説明していきたかったのですが、もっとマニアックなことを知りたい方は、お店で個人授業をいつでも開催しますんで、あしからずです。

以上これにて、ミリタリー講座の終了です。

いよいよ明日からは、私USA買い付けですパンチ

ガッツリ厳選してこようと思います。

帰りは20日(土曜日)で、21日から新商品大量入荷予定です。

といっても、買い付け期間中も目玉アイテムをたくさん用意して

おきましたので、皆さんのお越しをお待ちしております。

それでは、行ってきまーーすexclamation×2
posted by feeet 店員 at 22:11| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記