大阪・公募区長:田畑氏、応募論文で謝罪
毎日新聞 2012年07月11日 22時12分
8月に大阪市の都島区長に就任する元コンサルタント、田畑龍生(りゅうせい)氏(37)が、区長公募に応募した際の論文に複数の地域名を同和地区と明記し、「暗い印象」などと記述した問題で、田畑氏は11日、「差別的な意図はなく、開発を進めたいというのが本意だった。おわびします」と謝罪するコメントを発表した。市はホームページ(HP)から論文を削除していたが、同日、田畑氏が修正した論文を再掲載した。
田畑氏は、都島区と別の区を希望して応募。論文で、その区内の複数の地域名を挙げ、「開発が進んでいない状態であるため、いまだに暗い印象を拭いきれていない」と記し、安全面で区のイメージが良くない「遠因」と指摘していた。
市は今月2日、公募区長24人の論文を市のHPに掲載。市民から「不適切」との指摘を受け、5日に田畑氏の論文を削除した。
市人事室はチェックの不備を認め、「不適切な表現を含んだまま掲載したことを深くおわびする」と謝罪。田畑氏は「区長の職責を果たしたい」としている。【茶谷亮】