広島原爆の日の毎日新聞「余禄」に記された「二言」です。
<引用開始>
あれから1年。事故などなかったかのように、原発再稼働への道をひた走ってきた現政権である。3年前、喝采を浴びたオバマ米大統領の「核なき世界」演説の熱気も、今はない。政治の倫理には、最初から穴があいていたのだろう▲ブラッドリーの悔恨から、私たちがたどりつく真理は一つしかない。「良心なき力」と「倫理の幼児」にゆだねるには、核兵器も原発も、あまりに危険すぎるということだ。
<引用終了>
http://mainichi.jp/opinion/news/20120806k0000m070122000c.html
大前研一氏が編訳している右脳革命T・R・ブレークスリー著の紹介文です。
<引用開始>
言語中枢のある左脳が、論理的・分析的な思考や記憶をつかさどるのに対して、感覚中枢のある右脳は、直感閃き、想像力をつかさどる。左脳一本やりの人間からは創造的な発想は生まれない。ビジネス、教育、スポーツ等、あらゆる分野で革命をもたらす、生きた頭の使い方とは?
<引用終了>
この本のなかに、以下の一文が記されています。
「角田先生の分類ですと、右脳は本能と同時に、美意識と倫理観の座なんですね。」
角田先生とは、6月25日のブログ記事「日本人脳と湯川秀樹博士の卓見 」で示した角田忠信氏のことです。
最後に湯川秀樹博士の卓見を記載したこの記事のURLを提示しますので、ぜひご覧になってください。
本題に入ります。「良心なき力(パワー)」と「倫理の幼児」という言葉には力を感じます。
私が何を言いたいか、最初に記しておきます。それは「美意識と倫理観を司る右脳が発達していないアメリカの学者や政治家は極めて危険は人物であり、右脳と左脳のバランスの取れたしなやかな頭脳を持つ日本人は彼らと一線を画すべきである」ということです。
私が兼ねてから主張している「和魂洋才を捨て去り、日本魂日本才で世界をリードしていくべき」と同じ意味です。
アメリカ人は、聖書の「はじめにことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。ヨハネの福音書1章1節」という一節で洗脳されていることに気付いていません。「ことば」はWordですが、ギリシャ語ではロゴスLogosであり、キリスト教では「宇宙、万物を支配する理法」という意味です。
ことば人間、左脳型の人間づくりが、新約聖書が書かれた目的と私は捉えています。
私たちは子供のころから「読み書きそろばん」ではないですが、計算や言語化する左脳強化教育を受けてきました。計算力や言語化力などを司る左脳力をテストで試され続け、左脳力だけをテストされる試験の結果が、人生の成功へつながると洗脳されてきました。
その結果が、現在の「わけが分からない」といわれるこの社会です。
広島原爆の日の朝日新聞天声人語
<引用開始>
足元のアリが目にとまることがある。踏みたくはないが、人の想像力は知れていて、靴の裏で起きるアリの悲劇には思いが至りにくい。67年前の原爆投下は、人をアリと見る所業だった▼かつて米国の博物館が企画した原爆展は、地上の惨状を紹介しようとして退役軍人らにつぶされた。担当者は「彼らは原爆投下を(爆撃機が飛ぶ)3万フィートの高さから見ようとしている」と嘆いたそうだ▼広島が死んだ日、原爆をつくった科学者たちはパーティーに興じた。設計通りに爆発したことのお祝いである。なんという想像力の欠如。
<引用終了>
イラク戦争の際も、ボタンを押すだけのトマホーク・ミサイルが使用されましたが、発射したアメリカ人には「人を殺している」という実感が無かったようです。
このように、多くのアメリカ人に想像力が失われているのには理由があります。右脳の発達障害です。
私はアメリカを走り回っていましたが、実に恐ろしいことに気付いてしまいました。
ミシガン州のデトロイトから3時間くらい走った湖畔にオスコダという町があります。そこのスーパーマーケットで見たのは、巨大な下着群でした。大きな物は畳半畳位あったように記憶しています。相撲の元小錦関のパンツと同じ位の下着が並んでいるのです。
何を意味するのでしょうか。私は、「アメリカ人は食べることしか楽しみが無いのか」と思うと同時に、日本人のように繊細な美意識に欠けると考えました。極度の肥満はセルフコントロールできていないことの表れです。美意識と自分を制御する倫理観に欠ける、まさに右脳の発達障害人間たちなのです。
戦後67年、右脳型日本人は、アメリカと日本のメディアや学者といった左脳型人間により右脳の「強制委縮化」が進まされ、日本人としての美意識と倫理観を失ってきました。テスト、テスト、またテストの教育は今日のいじめ社会を生み出しました。
これまでの日本は「右翼」「左翼」の右左でしたが、これからの日本は右脳と左脳の右左論争を行っていくべきです。
最後にもう一度言います。美意識と倫理観に欠けたアメリカ人に服従する社会から脱するべきであると。
日本人脳と湯川秀樹博士の卓見
http://dream333.seesaa.net/article/277163183.html