本日よりFeeetもレザーJKT、カーディガンを店出ししまして、すっかり秋色の強い店内になりました
さて、本日の講座は前回に続きミリタリー編ですが、多少本編から寄り道をしてみたいとおもいます。って言ってもミリタリー関連ではあるんですが……
「PW」って皆さんご存知ですか??「PRISONERS OF WAR」の略なんですが、「戦争捕虜」を意味する言葉なんです。今日はこのPWについて、ファッション(古着)との関わりなんかも踏まえて講座していきたいと思います。
それでは授業開始ッス
まずはこの写真をご覧下さい。
戦争で捕虜になった者には衣類と寝るための施設、もしくは装備を支給します。特に衣類は気候と従事させる仕事内容を考慮して、それに適したタイプが選ばれます。支給にあたって陸軍の制服を与える場合は別の色に染め変えるか、それが出来ない時にはPWの文字をステンシルでペイントする決まりになっています。US ARMYの文字が入っているボタンはマークが入っていないものに交換する等の処置が取られていたそうです。(実際は、あまり交換せずにそのまま使っている例が多いみたいですが…)
PWとは別にRPとあれば拘束中の人物という物も存在するそうです。
写真は、物資の積み込み作業に使役される日本人の戦争捕虜たちです。胸にも裾にもズボンにもそして背中にも間違いなくPWの二文字が大きく書き込まれた作業服を着せられていますね。
そんなPWの二文字ですが、第一に捕虜たちの逃亡を防ぐのが目的で、その為にはこのPWの文字を入れる場所、サイズも細かく決められています。写真の通り、フロント部では両袖、両膝に高さ4p、バック部では背中に高さ6p、ズボンの腰部分に高さ4p、と決まりがあります。
ただこれも曖昧で、色々なバージョンがあります。実際、同資料にもこんなのが載っていました。
いきなり前部の胸にPWの文字!!
さっきまでの説明が……
とまぁ、これがPWについての簡単な講座でして、本題としては、実は昨今このPW物が古着業界を騒がしているんです。
基本的にブルーデニム物にプリントされているものが定番かとおもいきや、チノPやヒッコリー物、シャツ類や帽子なんかと沢山存在するようで、今やミリタリー物の中でも上位に食い込む勢いで人気を博しております!
やはり大戦末期の1943〜45くらいの物だけにかなりレア物は間違いなく、なかなかお目にはかかれん一品です!!
ちなみにFeeet原田オーナーは数枚所持しているとの事なんで…
そんなかんなでまだまだ奥の深いミリタリー講座!!次回も乞う御期待です!!