地方被告に懲役25年求刑 整体師殺害 検察「冷酷で極悪非道」 茨城2012.8.3 02:14

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被告に懲役25年求刑 整体師殺害 検察「冷酷で極悪非道」 茨城

2012.8.3 02:14

 昨年6月、ひたちなか市のマンションで整体師、沢田孝幸さん=当時(37)=が刺殺された事件で、殺人と詐欺の罪に問われている妻で整体師、沢田さつき被告(39)の裁判員裁判の論告求刑公判が2日、水戸地裁(根本渉裁判長)で開かれ、検察側は「周到かつ巧妙な計画。冷酷で極悪非道」として懲役25年を求刑した。判決は10日。

 検察側は論告で、孝幸さんによる過剰な暴力の有無について、「捜査段階で沢田被告はなかったと供述している」と指摘。整体師の事業で東京に進出するという夢のため、保険金などの財産を自分のものにする方法として殺害を選択したとして「動機として極めて悪質」と断罪した。

 また、遺族の代理弁護士が意見陳述を行い、「包帯に巻かれた孝幸さんの遺体と対面した瞬間、覆いかぶさり、壁をたたいて大泣きした悲しみや怒りを一生忘れることはできない。沢田被告を死刑にしてもらいたい」と遺族に強い処罰感情があることを示した。一方

 、弁護側は「検察側の立証は不十分で客観的証拠が一切ない」と反論。「実際に犯した罪以上の責任を求めている不当なもの」と訴えた。沢田被告は最終意見陳述で「どのような刑でも真真摯(しんし)で受け止め、生涯をもって償っていきたい」と述べ、「最後に遺族に顔を向けて一言、言わせてください」と立ち上がり深々と頭を下げ、傍聴席の遺族に対して「本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

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