以前、古着講座のコメントにジーパン特集をやってほしいとの声
を頂きました
たのですが、その広すぎる範囲と膨大な資料とで断念しかけてい
たのですが、そんなお声を頂いたら、店長スギも黙っていられま
せん
そんなかんなで、今回よりしばらくはジーパン特集で何回かに分
けて、講座していきたいと思います
しかし…いきなりヴィンテージがどうのこうの、年代がどうのこ
うのでは、訳がわからないと思うので、さらにしばらくは基礎知
識から順を追ってやりたいと思う次第ッス
いささか説明が長くなりましたが、このジーパン特集が終わる
頃、皆さんはジーパン博士になってること間違いないッスね
では授業開始ッス
まず基礎中の基礎
が思いつく3大ブランド
LEVI'S
そして
LEE
最後に
WRANGLER
それぞれのバリエーションを全て紹介する事は出来ませんが、ジ
ーンズのオリジナルとも言うべき、各ブランドの代表モデルは確
実に覚えておきましょう
そして、今日はその中でもLEVISの6つの代表モデルを覚えましょう
まずは全てのジーンズの基本と言っても過言でない「501」
特徴:シュリンク・トゥ・フィットと呼ばれる縮ませてフィットさせる生地を使っており、前立てはボタンフライです
続いて
より都会的なジーンズとして生まれた「505」。防縮加工済みの生地やジッパーフライが501と異なります。501よりもタイトなストレートシルエットです。
続いて
ウエスタンブーツを中に収められるよう、若干裾を広めにしたブーツカットがこの「517」防縮デニムやジッパーフライな点は505と一緒です。1971年発売。
続いて
「646」通称「ベルボトム」。1969年に登場から2年後の71年には大流行。70年代の代表的なシルエットを持つフレアパンツ。517よりも更に広い裾幅を持つ。コインポケット(ウォッチポケット)が付かない点はフレアパンツの特徴です。意外にも517よりも2年早い発売なんです。
続いて
「684」通称「ビックベル」。646よりさらに
裾幅の広い仕様。ラッパの様な裾からラッパパンツ等、色々とよばれている。足の小さい方、ホントに足隠れますよ!!
コインポケット無しのジッパーフライは646と一緒です。
最後に写真ですいません。現在、店に無かったんで……
「606」1967年発売のスリムジーンズです。昨今スキニーデニムが流行しましたが、その元祖っていってもよいですね!!
と、ここまで、皆さんLEVI'Sの6つの代表的なパンツを紹介しま
したが、もう知っているって方も多かったのではないでしょう
か?!
しかし、このパンツの紹介の裏にはもう一つ気付いて欲しい事が
あったんです。
それは…実に見事に時代を反映させている事です!!その事に気付
いた方は少ないのではないでしょうか?!
501や505に関しては、LEVI'S創設期よりあった物、551Z
の流れの物(いずれ講座しますね!!)と今は置いときまして……
「517」、「646」、「684」、「606」この発売時期
をもう一度整理すると
「517」…1971年 「646」…1969年 「606」
…1967年
ここでピンと来る人はさすがです
そうまさに60年代、時代はモッズファッションの流行が強く
そのファッションのパンツはまさにスリム
そして、70年代、ヒッピー文化の流行により646、684、
517と次々とブーツカット、フレアの時代へ変わっていってい
ます。
時代背景があってこその流れ、登場という訳ですね
単純に517はブーツカットだ!!とか684は…とか言うのも勿
論否定は出来ませんが、こんな時代背景の下に生まれたパンツっ
て事を知っていると、ますますジーンズが好きになるかもしれせ
んね
では、本日の講座はこの辺で終了です