IS 夢の果ての殺人貴 (油ドン)
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修正しながら書いてて思ったことがあったのですが、原作コピペの許容範囲ってどの程度なんでしょうか?
これを投稿する際に、原作での教室での自己紹介のシーンをほぼコピペしたといたと断言できます。
なので、もしマズいのであれば、即急に報告願います。
すぐに修正しますので。
IS学園(前編)
「全員揃ってますねー。それじゃあ
黒板の前でにっこりと微笑む女性副担任こと山田真耶先生(さっき自己紹介していた)。
身長はやや低めで、生徒のそれとほとんど変わらない。しかも服のサイズが合ってないのかだぼっとしていて、ますます本人が小さく見える。
また、かけている眼鏡も黒縁眼鏡もやはり大きめなのか、若干ずれている。
なんというか、『子供が無理して大人の服を着ました』的な不自然さ・・・というより背伸び間がするんだが、そう思うのは俺だけなんだろうか。
「それでは、みなさん一年間よろしくお願いしますね」
「…………」
けれど教室の中は変な緊張感に包まれていて、誰からも反応がない。
「じゃ、じゃあ自己紹介をお願いします。えっと、出席番号順で」
ちょっとうろたえる副担任がかわいそうなので、せめて俺くらいは反応しておこうと思わなくもないのだけれど、いかんせんそんな余裕はない。
なぜか、簡単だ。俺以外のクラスメイトが全員女子だからだ。
と、織斑一夏は思った。
その一方で志貴は準備をしていた。何の準備かと言われると千冬の助手みたいなものだ。
なぜ、そんなことになったのかと言うと―――
「七夜」
「はい、なんですか?織斑先生?」
千冬に話しかけられ答える志貴
ちなみに、志貴が寮で寮長をする話は無かったことになった。というか、当たり前である。
しかも、その寮を担当する予定だったのが千冬だったので、志貴はなお驚いた。
「お前には。私の助手をしてもらう」
「へ?」
千冬にそう言われたのが入学式1週間前のことだった。
「いや、助手って…?」
「七夜、お前の年齢を考えても高校1年生は無理があるだろう?」
「確かに……」
そうそう、忘れていたがというか作者が年齢調べてなかったのが一番の原因である。
「というわけで、助手をしてもらう、ちなみに、決定事項だから拒否権はないとおもえ」
「え?さすがにそれは横暴じゃないですか?」
「知っているだろ?今のご時世を?」
「えぇ…って、だからと言って納得はできませんよ!?」
志貴が反論すると、
「ほぉう、私に反論とはいい度胸だな」
「さすがにいきなり助手で拒否権なしとか言われて反論しないほうがおかしいと思いますよ?」
千冬に言われ志貴がそう返すと、
「ふむ、なら寮長をやってもらうかわりに、助手の件は白紙にしてやって「すいません。助手をやらせてください。」いいだろう」
千冬の言葉に志貴は折れた。というか、折れざるおえなかった。
志貴がなぜ、そこまで寮長に拒否反応を示すかはまた別の話であったり、なかったり。
という無茶苦茶なやり取りがあったため、今、志貴は自分用に用意された個室で準備をしていた・・。
「あれ…?でも、具体的に助手といっても何すればいいんだ?」
そう思う志貴だったが時既に遅かっり
「七夜、準備はできたか?」
「えぇ一応は」
千冬に呼ばれたのでそう返事を返し、
「では、教室に行くぞ」
と言った千冬の後ろをついていくように志貴も歩き出した。
そうして歩くこと数分――――
「さて、私が先に入って合図して呼ぶから呼ばれたらこい。」
「わかりました。」
そう言い、千冬が教室に入ると、
パアンッ!と音が響き、
「げぇ、関羽!?」
と男の子の声がして、
パアンッ!とまた音が響いた。
(今のが、千冬さんの言ってた弟か……)
と思った。
そして、千冬さんから「まだ、紹介してない人物がいるんでな、静かにしろ!!」
と聞こえたので教室の扉に手をかけ、深呼吸して入っていった。
一方一夏はというと……、
「以上です」
がたたっ。思わずずっこける女子が数名いた。どんだけ期待してるんだよ。無茶言うな。
「あ、あのー……」
背後からかけられる声。涙声成分が二割増している。え?あれ?ダメでした?
パアン!いきなり頭を叩かれた。
「いっ―――!?」
痛い、と言うより無脊髄反射より、あることが頭をよぎった。
この叩き方――――威力といい、角度といい、速度といい、とある人物―――よく知っているとある人物と同じような感じなんですが…。
「……」
おそるおそる振り向くと、黒のスーツにタイトスカート、すらりとした長身、よく鍛えられているがけっして過肉厚でじゃないボディライン。組んだ腕。狼を思わせる鋭い吊り目。
「げぇ、関羽!?」
パアンッ!また叩かれた。ちなみにすっげぇ痛い。その音があまりに大きいから、見ろよ女子が若干引いてる。
「誰が三国志の英雄か、馬鹿者」
トーンの低めの声。俺にはすでにドラの効果音が聞こえてくるんですが、はて。
―――いやしかし、待て待て待て。なんで千冬姉がここにいるんだ?職業不詳で月に一、二回ほどしか家に帰ってこない実姉は。
「あ、織斑先生。もう会議は終わられたんですか?」
「ああ、山田君。クラスへの挨拶を押し付けてすまなかったな」
おお、俺の聞いたこともないやさしい声だ。閑雲長はどこへ?赤兎馬に跨って去ったのか、劉備の元へ?
「い、いえっ。副担任ですから、これくらいはしないと……」
さっきの涙声はどこえやら、副担任の山田真耶先生は若干熱っぽいくらいの声と視線で担任の先生へと応える。あ、はにかんだ。
「諸君、私が織斑千冬だ。君たち新人を一年で使い物にある操縦者に育てるのが仕事だ。私の言うことはよく聴き、よく理解しろ。出来ないものには出来るまで指導してやる。私の仕事は弱冠十五才を十六才まで鍛えぬくことだ・逆らってもいいが、私の言うことは聞け。いいな。」
なんという暴力宣言。間違いなくこれは俺の姉・織斑千冬。
だがしかし、教室には困惑のざわめきではなく、黄色い声援が響いた。
「キャ――――――!千冬様、本物の千冬様よ!」
「ずっとファンでした!」
「私。お姉様に憧れてこの学園に来たんです!北九州から!」
「あの千冬様にご指導いただけるなんて嬉しいです!」
「私、お姉様のためなら死ねます!」
きゃいきゃい騒ぐ女子達を、千冬姉じゃかなりうっとうしそうな顔で見る。
「…毎年、よくもこれだけ馬鹿者が集まるものだ。感心させられる。それとも何か?私のクラスだえ馬鹿者を集中させているのか?」
これが本当にうっとうしがってるのが千冬姉だ。千冬姉。人気は買えないんだぜ?もうちょっとやさしくしようぜ。
と思った俺が甘かった。
「きゃあああああっ!お姉様もっと叱って!罵って!」
「でも時には優しくして!」
「そしてつけあがらないように躾をして!」
女子達が元気でなによりです。
「で、挨拶も満足にできんのか。お前は」
と、千冬姉が言った。
「いや、千冬姉、俺は――――」
パアンッ!本日三度目。知ってる、千冬姉。頭を叩くと脳細胞が五千個死ぬらしいよ。
「…はい、織斑先生」
―――と、このやりとりがまずかった。つまり、兄弟なのが教室中にバレた。
「え…?織斑くんって、あの千冬様の弟…?」
「それじゃあ、世界で唯一男で「IS」を使えるもの関係して…」
「ああっ、いいなぁっ。代わってほしいなぁっ」
最後のは放っておくとして…
一夏がそう考えてると、
「まだ紹介してない人物がいるのでな、静かにしろ!!」
と叫んだ。
はて?どんな人物だ?
一夏を含めクラスの全員が頭に「?」マークを浮かべ千冬の言うことに耳を貸していた。
「入って来い」
ガララと教室の扉を開けて入ってきたのは…男だった。
「えーと、これから織斑先生の助手を担当する七夜志貴です。よろしくね」
と笑顔で答えると、クラスのほとんどの女子が顔を赤らめてうつむいた。
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