株式会社Bracketの光本さんとカフェでお話。いやー、めっちゃ面白い会社です。
自社サービスを4つ(もうすぐ5つ)展開
株式会社Bracketは、4つの自社サービス運営を事業の中心にしているスタートアップ。もうすぐ新サービスがリリースされ、運営サービスは5つになる予定。
メンバーは5人、VCからの調達はせずに、自己資本で経営をしている会社です。受託もしばしば行うそうですが、基本的には自社サービスのみでマネタイズをしているというから驚き。
素敵なサービス群
彼らのプロダクトでもっとも有名なものは「個人間カーシェアリング」サービスのCaFoReでしょう。メディアにも大量に取り上げられています。2009年参入と、シェア系サービスとしては古参のプロダクトで、順調にユーザー数も伸びているそうです。
面白かったのは、「3年前にリリースした当初は、8割の人が否定的で2割が肯定的だったが、今ではその比率が逆になっている。ここ1年半でがらっと価値観が変わった」という話。
たしかに2chまとめサイトを見ると、ボロクソに言われています笑 「絶対に成功しない」と言われたAirBnBのサクセスストーリーを思い出しますね。
他にはオーダーメイド・ファッションサービスも2つ展開。自分だけの靴が作れる「Shoes of prey」、自分だけのワンピースが作れる「PrivateRobe plus」。比較的高額の商品ながらも、実直に売上を出しているサービスとのこと。これ面白いのでぜひ触ってみてください。
最後の一つは「モデル」と「モデルを探している人」をマッチングするプラットフォーム「ModelTown」。モデルエージェンシーに頼むよりも安価に、モデルを探し、起用することができます。スモールビジネスのオーナーに人気のサービスとのこと。
新しい市場を創るサービスを
どれもしっかり儲かるビジネスモデルで、オリジナルかつニッチで面白いのですが、なんだか雑多な印象を受けます。どういった理念でサービスを企画しているかも伺ってみました。
企画の理念は「新しい市場を創ること」です。
CaFoReは分かりやすいですが、「個人間カーシェアリング」という全く新しい市場を創れると思って始めました。
「Shoes of prey」と「PrivateRobe plus」も同じで、「オンラインで自分が欲しいものを自分で作って買う」というのは、新しい購入のスタイルを市場にしたかった。オンラインのオーダーメイド市場ですね。アメリカの言葉で、E-commerceのカテゴリーの中に「Me-Commerce(ミー・コマース)」というものがあります。自分のために自分のものを創って買う、そういう新しい購入の方法を広めたいんです。
「モデルタウン」に関しても「モデルをオンラインで探す」という市場を創りたいと考えて始めています。普通、モデルを起用したいときは、当たり前のようにモデルのエージェンシーに電話をします。でもそれだと、知名度の低いモデルを起用する場合でも、50万、100万円単位のお金が掛かってしまったりします。高くて手が出ない人は多いでしょう。
とはいえ、モデルが必要な場面は結構あります。CaFoReの運営においても、画像素材を作る際にモデルを活用しました。従来、「モデルを調達する場」は、「エージェンシー」か「人づて」しかありませんでした。
一方で、モデルをしたい人はたくさんいて、需要もある。それらを直接マッチングしてしまおう、というわけです。今のモデル市場を変えられます。
という痺れるお話を伺えました。うーん、哲学がある。第5弾目のサービスも、やはり「新しい市場を創造する」色合いが非常に濃いものになっています。かなり面白いので乞うご期待です(8月中リリース予定)。
余談ですが、マーケティングに関して「ただ、新しいものなので、ユーザーに理解してもらうのが大変。CaFoReなんて本当に説明に苦労する。啓蒙しなきゃいけない。そのエネルギーが掛かりますね。」と語っていたのが印象的。文化をつくる系のサービスは、皆さんこの点が課題になりますよね。
エンジニアとインターンを募集中
というわけでとっても面白いBracket。最後に求人の案内も掲載させて頂きます。現在WEBエンジニアとインターンを募集していますので、関心がある方はぜひぜひ。自信をもっておすすめできる会社です。勤務地は渋谷。ON THE CORNERの真上です。
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